先日、大人の塗り絵コンテストの受賞作品の展覧会に行って来たのだ。
いや~~、凄い!
実は私も塗り絵は一冊買ってあるんだが、一枚も完成していない。
結構時間がかかるので、やりたい気持ちがあってもなかなかできないのである。
それと、やってみて分かったんだが、色鉛筆って先が細いよね!?線で面を塗るのが難しい!ムラになる!
逆に細い部分を塗ろうとすると色鉛筆の先が丸っこくてはみ出してしまうのだ。もっととんがらせたい!
そんなんで、色んな方面から難しいのであった。塗り絵。
しかし製作者の年齢を見ると、80代、90代も少なくない。何なら100歳超えもいた。
これなら老後の楽しみにとっておいても良さそうなので、後回しにしてもいいのかなと思うところだ。
展覧会で、桜の花びらを一枚塗っていきませんか?と声を掛けられる。
3センチほどの小さいもの一枚だ。
こうして観に来た人が塗ったものを、壁に貼り出されている大きな木に貼っていくのだ。
気まぐれに私も塗ってみたがみたが、やはり「線で面」問題だ、納得したものにはならなかった。
しかし不思議な感覚があった。
ひとたび色鉛筆を手に取って「さてどう塗ろう」と考え始めた途端、周りの一切が消える。
ただひたすらに綺麗に塗りたいと手を動かす、それだけだ。
係の人も塗り絵をやる人のようで、「これやってるとね、嫌なこととか忘れるんですよ。」と言っていた。分かる気がする。
厳密には塗っている間のいっときだが、それでもその間は塗ることだけに集中しているので、煩わしいことなんかは忘れている。
塗り絵セラピー。
老後まで待つのはもったいないかもしれない。