人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

真実を映す鏡

「えーっと、今回はこんな風にお願いします♪」

一体今回はどれほど時間が空いてしまっただろうか。数ヶ月ぶりのヘアカットである。

理容師さんはバンド仲間でもあるので、私は遠慮しないでヘアカタログの写真を何枚も見せて無茶ぶりをする。前から見たらこんな感じ、横はこんな感じ、後ろはこう。全部違う髪形の写真だ(笑)

「う~~ん、そうだね、だったら今こうなってるから、そうするならここを・・・。」

彼は鏡を持って来て、後ろも私に見えるようにしてくれる。

「横と後ろを自然に繋げるなら、ここ・・・。」

「はぁ!?」

「・・・?このところを少し、」

「ちょっと待って!!なにこれ!?」

私は自分の後ろ頭を見て愕然とした。

普段見ることのないその部分の髪は、なんと後ろだけ見事に外側にはねていた。外ハネ、なんて可愛いものではない、上っ面だけあたかも寝ぐせのように揃ってはねているのである。

「一晩寝れば寝押しで絶対はねないと思ってたのに・・・。」と言うと、「枕の形に寝押されるから、絶対にはねる。」と言って彼は笑った。

ショートボブにしてから久しいが、一体いつからこんなことになってたんだろうか。全く油断した。寝押しで安心して、ノーガードならぬノータッチであった。

顔の横の髪は、いつもいい具合に内巻きになっていたのである。後ろもこんな風にクルンとなっていると思い込んでいた。思い込んでいるからか、手触りでもそう感じられたのである。手はあてにならん!真実を映すのは鏡だ!

 

そんなんで、最近は手鏡も使って後ろ頭を見るようになった。

思ったよりひどい。

寝押しどころか、ドライヤーで乾かした後もいけない。

これは、私が思っているよりももっと手を掛けないと、内巻きになりそうもない。

今回このことを書くにあたってまた後ろ頭を見てきたところだが、安定して外ハネだ。

一応直す方法も教えて貰ったが、上手くいかなかった。

今、トチ狂ってカーラーを巻いたところだ(笑)出掛けるまでくっつけておこうと思う。

結構本気でこれに賭けている。