スマホを持って歩いている人を見ると、「もしや・・・?」と思ってしまう。ちょっと覗き込んでみたりすることもあるが、良く見えず確信が持てたことはない。
それにしても、スマホを見ながら歩いている人が案外多いことに気が付いたのだ。まさかその全員がモンハンなんてことはなかろうが。気にはなる。
ある夕暮れ。もう外は暗くなり始めていた。
私はミッツの散歩に出ていて、やはりスマホを片手に星の多いモンスターを探していたのだ。
そんな時、前から来た自転車に乗った男性がピタッと止まっておもむろにスマホを手にしたのだ。
モンハンとは限らないのに、「お?何かいるのか?」と思ってしまうのがハンターである(笑)少し歩いてから私もスマホを開いてみる。
お、ブロス。と、思ったところで「一狩りいこうぜ!」の文字が。
行こう行こう、もしかしたらさっき倒せなかったやつかもしれん。
他に参加者は現れず、ふたりで戦うことに。
特にこれといったドラマもなく、サクッと倒して終了。
じゃ、今度はこっちのブロスを。
私は普段一人でプレイするときはあまりマルチはやらないが、「もしかしたら」と思い、募集をかけてみた。果たして先程の人が入って来たのだ。
これもまた二人で倒し、狩るものはなくなった。
じゃ、帰ろうか。
何となく振り返ると、自転車の男性が自転車をこぎ始めるところであった。
私は「確信」した。
バイバイ。
私達は、それぞれの場所に帰る。