人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

「これ」だ。

今週のお題「あまい」

 

酒飲みの性でか、スイーツを好んで食べるようなことはあまりない。5千円のパフェよりも、断然メガマックだ。

若い頃もこれといって好きなスイーツがあったような記憶もないので、もともとあまり甘いものとは縁のないタチだったのかもしれない。むしろスナック菓子を好んで食べていた。

とは言え、決して嫌いな訳ではない。単純にスイーツを思い出す前に、もっと優先順位の高い肉だの揚げ物だのが先に来てしまうだけのことである。

ところが、肉体というものは制限されると不足分を取り返そうとするのか、糖質制限下では猛烈に糖質を摂りたくなることがある。

特に酔ってタガが外れると、〆のラーメンやらアイスクリームなどやらかしてしまう。

不思議とそんな時ほど翌日体が楽なので、本来必要な栄養素なんだなぁと妙に納得するものだ。

糖質を制限せずに、運動で消費するのが理想だろう。運動したくないので、動かずに糖質を制限しているところだ。まぁ最近はずいぶんダレてきてますが。

 

そんな感じなので、「これ」というスイーツが私の中にはない。

気に入ると同じものばかり食べ続けるタイプだが、過去にそればっかり食べていたスイーツというものを思い出すことができない。

そころがふと先日、思い出したのだ。これをスイーツと言うのならの話だが。

 

高校を辞めて、近所のコンビニでバイトしていた頃のこと。

朝から夕方までのシフトで、昼休みには近いので家に帰っていたのだ。

その時に毎日、同じパンを買って帰っていた。

おぐらホイップ。その名の通り、あんことホイップの入ったパンだ。

なんだってやっと食べるお気に入りが、そんな色気のないスイーツだったのか。

私は昼に毎日、それを食べた。毎日食べた。あんなに続けて食べたスイーツは、あれしかないだろう。あれをスイーツというのならの話だが。

 

今、ネット検索で出て来るおぐらホイップは、コッペパンだ。私の記憶だともう少し丸いパンだったような気がするが、いかんせん古い上に魅力もない記憶なので定かではない。

いくら酔っ払っても、これを食べることはもうないと思う。

どうしてこんなものを毎日食べていたのか。

おぐらホイップ。