人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

1月4日の苦悩

1月4日。ダンナ、仕事始まる。

正月休みとしては長くもなかったが、連休としては長い方だ。そこをずっと飲んだくれていたので、もうほとほとグッタリである。

例により酔っ払っているうちに翌朝のご飯と弁当を作り、仕事始めの4日は朝寝を貪った。

 

起きれば犬の散歩からのスタートである。

こういう日は、一日のスケジュールを組まない。心身ともに疲労困憊の週明けは、アイドリングデーとする。とにかくエンジンを温め、動けるようにすることが最初の目標だ。なので散歩もいつもより時間をかけ、昨夜までのドロドロのカオスを落としていく。

 

はー。

分かっちゃいる。翌日のパフォーマンスを落とす原因は、酒だ。だからもう、翌日仕事がある日は飲まないと決めたのだが、この日3日は特別だった。娘らがうちに来たのである。この日しかなかったのだ。

ふるさと納税のほたてといくらと、角上のまぐろを持って来てくれた。娘ぶー子よ、生まれてきてくれてありがとう。

いい加減深酒が続いていたので、そんなに悪酔いもしなかったはずだ。それでも翌日のダメージは、やはりキツい。

今年の抱負は「調整酒量」。ソバーキュリアスへ踏み出すきかっけの一年にしたい。

 

頭痛と胸焼けとムナクソ(精神的な胸焼け)を抱え、やらなきゃならないことと時間と気力のアンバランスにまたムナクソを覚える。もうホント、ダンナ出勤前日の酒はやめる。頭も体もおかしくなりそうだ。

それにしても。

 

それにしても、冷蔵庫を開ける度に、困ったものが目に入る。

それは正月用に買ったつまみの残りだった。デパ地下で奮発したものだが、出番がなくそのまま冷蔵庫に残されていた。

あんなものがあると、また飲もうとか言い出しかねない。あれをとっとと片付けないことには、危なっかしくてしょうがない。ウッ、気持ち悪い、今は酒のことなど考えたくない。

晩ご飯は、鍋にしよう。鍋。あぁなんて体に優しい響き。オードブルとは対極にある。

 

鍋の具を買いに出る。

スーパーに行くと、いか明太と中華クラゲと明太子とたらこが半額になっていた。

うわ、安い!つまみにいいじゃん!・・・買っていた。

 

かくして、

 

 

 

 

ほぼタンパク質(笑)

 

「飲むぞ」と決めた時のあの気持ち。

あぁまたあの世界に行かれるんだ。

現実に戻るまで、猶予ができたのだ。今日はまだお正月。

ハッピーニューイヤー、ウッ。

体の全力の抵抗が伝わって来る。

言語を持たぬ彼らは、全身で抗いにかかる。

脳と、精神と、肉体の戦い。同じひとつの体の中で、相反する思いが錯綜する。この場合、実権を握るのは脳だ。そしてその脳を操るのが精神である。

やめてくれと言わんばかりの肉体の抵抗を感じながら、グラスのクラフトビールを飲み込む。二日酔いにクラフトビール。美味しいけど辛いという、まるで私の中で起こっている矛盾だ。

 

そんな矛盾も、やがて吹き飛ぶ。それが酒だ。ワインを飲む頃には、全てが丸く収まっていた。

そしてまた寝る前に朝ご飯と弁当を作り、1月5日は最悪からのスタートとなる。

 

調整飲酒。

今年の抱負だ。

いか明太と中華クラゲがまだ残っている。