12月24日。クリスマス・イブであり、ダンナの誕生日だ。
限られた予算でこの日を祝うのは、結構難しい。
クリスマススペシャル化したディナーなど、値段も予約もハードルが上がる。
やはり旅行が理想だが、そのもの自体が高くなってしまう。
だからいつも、地雷宿に泊まる地雷ツアーになっていたのだ。
しかし。
今年は旅行支援が上手いこと重なってくれたのだ!これならいくらかマシな旅ができるのではないか。
・・・ということに気付いたのは、もう12月に入ってからだった。
いかんせんスタートが遅いので、結局いつもギリギリだ。
やっといくつかの宿に絞り、もう日にちも迫っていたのでサプライズなどというリスクは回避し、どの宿がいいかダンナに選んでもらうことにしたのだ。
ところがどの宿も、あっという間に満室になってしまった。
夕方にフラグを付けておいて、夜にはもう満室だ。急いでその場で決めた。
選択肢が狭まったので、結局また地雷になってしまった(笑)
それでも、いつもとは違う地雷だ。口コミは、すこぶるいい。料理が凄くいいと評判の宿だ。
ただ。ただ、べらぼうに古い宿だという。
今回の目的地は、真鶴。
真鶴に行きたかったのではない。宿から検索して結果的に真鶴になったのだ。
海水浴シーズンでもないので、さほどやることもない。
まぁ求めるのは非日常だ。旅に出ることが、目的であり楽しみでもある。
新宿から小田急線で、小田原まで約1時間半。ずっと例の英語学習アプリをやっていた。それだけ。
小田原で下車。
小田原で乗り換えて、3駅。
車窓から、海が見える。つまり、アプリはやっていない(笑)
思わず途中下車したくなるような駅が続く。
真鶴。
「何もない」というようなことはない。美味しそうなピザ屋さんもあった。
ここから宿のある港に向かって歩く。
昆虫食の自販機。
お茶風味のコオロギ。ピーナッツ風味のコオロギ。
昆虫食の革命。サクサクな食感。
セミ、オケラ・・・。種類豊富です。
港に着くと、私達の宿はすぐに見つかった。
その時の気持ちは、簡単に想像してもらえると思う。
まぁある程度分かっていたから、覚悟はできていた。
しかしこのダメージを覆すほどの料理が出るというのだ。いくら綺麗な宿でも、料理が良くないのは嫌だ。その点が保障されているなら、これぐらいは受け入れられる。
階段。
オーシャンビューとのこと。
これが部屋のドアなのですよ。スケルトン(笑)
一応この先にふすまもあるが、トイレやお風呂に行き来するのは丸見えだ。
だから寒い。エアコンのある部屋以外は超絶寒い。トイレ行くのも寒い。あ、トイレ、和式でした。極限まで我慢する羽目に。
さすがにこれには参った。お風呂。
脱衣室。寒い。
大浴場は男女日替わりか何かになっているらしく、この日は男性の日。私はこっちだ。
ご覧の通り沸かし直しはできないので、水温が下がったらお湯を足して温めるしかない。
幸い熱い湯が出て来るので凍えることはなかった。
が。
シャワーないよ😂
洗面用の蛇口も湯船同様、お湯と水が別になっているので、適温にするには両方一緒に出す必要がある。
適温て!?一体どちらをどれぐらいずつ出せばいいのか。もう考えるのが面倒臭かったので、湯船の湯を使った。それにより、湯船の湯が激減。中に入った時にはすっかり冷めていた。
湯を足していくも、もともとぬるい所にゆっくり温まっていく感じだ。適温が分からず、気が付いたらのぼせていた。
風呂から出ると、寒い。はずだった。それを見越してこんなんなるまで温まったのだ。しかし予定外にのぼせてしまったため、バスタオル一枚で部屋まで移動。スケルトンドアから外に見えませんよう。
部屋に戻ると大浴場から戻ったダンナが寒がっていた。あっちはぬるかったらしい(笑)
もうお互いに笑うしかなかったが、この後はいよいよ夕食だ。
長くなったので、続く。