神は私を守ってくれなかったのだ。
結局、飲んでしまった。
結構キツい二日酔いで、私は夜まで胸やけと倦怠感でゲンナリしていたのだ。とても飲めるような状態ではなかったのに。
「私は飲まない」、とダンナには言ってあったのに。
目の前で酒の準備が始まると、気持ちが揺らいでくる。
体が全力で拒否しているのが分かる。無理だ、と言っている。
なぜ体の声を聞けないのだろう。一杯飲めば、それも大人しくなることを知っているからだ。
迎え酒。
ほんの一口の我慢で、またあの世界が広がって来るのだ。
「明日は今日の倍、頑張ります」はどうするんだ?
そんなことは明日の私が考えればいい。
ダンナは刺身を買って来た。これを炭酸水で食べろと?
乾杯し、軽く食べたら、飲みながらやりかけのゲームを再開する。
普段は飲みながらゲームはしない。色んな器官が鈍り、挙句記憶もおぼつかなくなるからだ。次にロードした時に「これは一体!?」となったことが何度あったことか。
しかし頭はクリアであった。二日酔いで飲むと酔いが回らないということが、時々ある。どうやら今回はそうらしい。
アルコールを感じないサワーを飲みつつ、ゲームに没頭。
気が付くと、ダンナはソファで寝ていた。テーブルには1杯だけ飲んで開けかけになったスパークリングワインのボトルが出ている。どうすんだ、これ。
結局私も、飲んだのはビール少々と缶サワー一本であった。何とも無駄酒感。
ということで、今夜本気を出すことになるだろう。
明日はミツコの元飼い主がうちに来る予定だが、それについては明日の私が考える。
昨日の倍、今日頑張れば大丈夫!!