人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

描く

ダンナ、日曜日は休日出勤となっていた。なので、

「土曜日は早い時間からガッツリ飲むぞ。」

意気込んでいたのだ。

訳あって家で飲むことになり、久しぶりの家飲みに趣向を凝らすことにしていた。

対戦ゲーム。

音楽室でセッション。

私はお絵描きや粘土などで、作品作りをしたかった。

 

のに。

 

朝ご飯を食べ過ぎてコタツで眠りこけ、起きたらもう午後の1時を回っていた。

デパ地下でつまみを買い込む予定だったが、もう時間が惜しい。近所のスーパーへ。

皿に総菜を移す時間も惜しい。ローストビーフならぬローストポークがご馳走だ。

カツオのタタキ、尻尾の部分の寄せ集めで安かった。切らずに丸ごとのカラーピーマン。

せめてビールは普段飲まない外国産など。私はアルコール度数の高いサワーで、速やかに酔いを回す。

予定していたこと何一つしないまま、酔いは容赦なく回っていく。

このままでは、ただの家飲みだ。このまま終わってはいけない。

 

「お絵描きしよう、デッサン。」

最初はビートルズのメンバーをそれぞれ二人ずつ書くつもりで、レットイットビーのアルバムを探しに音楽室に行ったのだ。

ところが老眼でアルバムの背表紙の文字が見えない。

適当に引っ張り出した百恵ちゃんが描きやすそうだったので、百恵ちゃんを持って行く。酔ったダンナは「これは違う、どうしてビートルズじゃないんだ。」と執拗に絡む。なぜそこ?

 

で、モデル。

 

 

翌日起きて、完成品を見て私は大爆笑した。

これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これww

 

 

ダンナにはこういう風に見えるのか??酔うと視界が歪むのか、手がコントロール利かなくなるのか??

一応デザインの学校を出ていて、絵の基本はひと通り身についているはずである。

 

これだけではアンフェアなので、私のも晒しておく。

 

 

これもなかなかアレな作品なのは承知だが、ダンナの前には面白くも何ともない。

 

次はレットイットビーを描く。

あんまり酔う前に。

いや、酔った方が面白いのか。