えっ!?カズオ・イシグロの小説だったの!?なるほど、しっとりとした深みのある作品であった。
監督:ジェームズ・アイヴォリー
キャスト:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン
1950年代イギリス。
忠実な執事としてダーリントン卿に仕えるスティーブンス。その真面目一徹な忠実さで、主にも部下にも信頼を寄せられていた。
そんなところに新しく雇われたミス・ケントンも、すぐに有能な女中頭として活躍するようになる。
しかし、仕事の鬼であるスティーブンスの生真面目さは、時にケントンに冷酷に映るのだ。
彼に人間らしさを求めるケントンの想いは通じるのか。
それは賭けともいえる選択だった・・・。
スティーブンスの仕えるダーリントン卿は、英国で悪い噂のある人物だった。
それでもスティーブンスは主に尽くす。
主が誰と会おうが何を話そうが、大切なのは「仕える」ことのみ。客人に目配りし、主に恥をかかせるようなことのないように。決して動じず、信じて疑わず。
忠犬の如く主に従うスティーブンスがいつかブレることを願って観ている訳だが、大きな揺さぶりにも「ええっ!?」という結末である。
悲しいまでもひたむきなスティーブンスの、ドラマが見たかった。私に続きを描かせてくれ(笑)
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆