ゴキブリについて、考える。ゴキジェットの罪悪感である(笑)
そもそもなんで、ゴキブリはあんなに嫌われているのだろうか。
私はこれまで、ゴキブリが好きだという人の話を聞いたことがない。というか、憎悪と悪口ばかりである。なぜあんなに嫌われるのだろうか。
まぁ私も慣れただけで、やはり苦手ではあるのだ。想像はできる。
奴らは不潔であり、異常に生命力が強く、動きが速い。そして時々、驚かすように突然飛ぶ。
なるほど、原因は主に、
①不潔
②完全排除が難しい
③動きが読めない。制御できない。
そんなところか。
もっと細かいことを言うと、触角がモゾモゾ動いているのとか、黒光りしてるギットリ感とか、見た目の嫌悪感もある。
しかしこれは、前者の3つがあって初めて、こういう思いになるような気がする。
もしゴキブリが清潔ですぐに死ぬノロマであったら、むしろ人気者になれたのではなかろうか。
コオロギとそんなに変わらないんじゃないか??
まぁコオロギも苦手な人はたくさんいるだろうから、虫が苦手じゃない前提だが。
つまり、絵本の主人公になれるような、少年の虫かごに入るぐらいのポジションでいられるのではないかと思うのだ。
綺麗好きなゴキブリくんは、清潔なキッチンが大好き。キッチンにゴキブリが現れるということは、あなたのキッチンが綺麗であることを証明しているのである。
喜ばしいことだ。
「昨日ゴキブリが出てねぇ。」なんて、ちょっと誇らしげに言いたがったりして。
そんなゴキブリはちょっとノロマなどん臭いヤツで、触覚を振りながら不器用にヨチヨチ歩いているのだ。
時々大きな羽を広げたりするが、飛べない虫だ。そこがまた、どん臭くてテヘッ。すぐに捕まっちゃうんだよ。
しかし悲しいかな、実際のゴキブリは不衛生なくせに生命力が強く、すばしこいので動きが読めずに好き勝手に走り回っている虫なのだ。愛される要素がない。
人間社会にいる限り、殺されるために生まれてくる存在である。
そう思うと気の毒ではあるが、こんな理不尽は腐るほどあるのだ。
すまんが私などにはどうにもできん。
それにしてもゴキブリ見つけた時のあの「出たーーー!!!」感。
一瞬にしてその場の全員をも立ち上がらせるほどのインパクトがあるが、それが不快感や恐怖感からきているなんて、あの小さな体で凄いことである。
これだけ嫌われるなんて、なかなかないことだ。
ある意味、ゴキブリって凄いな(笑)
もちろん私とて、慣れてきただけでゴキブリは嫌いだ。
しかし単純に「すごい奴だ」という思いである。
そんな「すごい奴」を、抹殺したのだ。
やっぱりちょっと、切ない。