戦っていた。
昼にラーメンを食べてかったるくなり、ベッドで横になってまどろんでいたのだ。
その間にダンナは買い出しに行き、「始めるよ~」と声をかけにきた。
始まるか。
休日だもんな。
始めるなら早く始めなくては。
しかし、眠いのであるEE:AEB64私は睡魔と戦っていた。
1時間ぐらい経っただろうか。
やっと打ち勝ってリビングに下りると、ダンナはひとりで飲んでいた。
「やっと起きたか。」と言って飲み続けていたが、私はどうしても最初の一杯に手が出ない。
昨日も飲んだ。
帰ったのは一体何時だったのか。
体調は悪くはないが、なかなか「始める」ことができない。
黙ってテレビを見ていたら、やがて睡魔の反撃が始まった。
あっさり負けて、私は座椅子に沈む。
そうだ、いっそ飲まなければ、明日は楽なのだ。輝かしい月曜日を過ごすことができるだろう。
真っ当な一日を過ごすには酒を飲まないことだと、何度も思ってきたじゃないか。
目を覚ましたら、ダンナが寝支度をしていた。まだ時間は早いが、夜にF-1を見るために一度寝たいとのこと。
残された私だが、スパークリングワインも開けかけのまま残されていた。
炭酸である。
まだとても「酒」という気分ではなかったが、これも仕事と思って飲むことにする。
キツかったのは、最初のほんのふた口ほどである。その後は、急にバラ色の世界が開けたのだ。
不思議なものだ。体内にアルコールが回るにはもっと時間がかかるだろうから、これはもはや「反射」か。
他愛もない。「飲んだ」という事実だけで酔う準備が整ってしまうのである。
かくしてひとりで飲み始めたのだ。
ダンナが何時に起きて来るか知らんが、酔っ払った私が出迎えたら驚くことだろう。
明日の弁当と朝ご飯は、今のうちに作っておこう。