人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

現実が始まる。

時間に余裕のある休日は、なかなか布団から出ることができない。

単純に眠いからというのもあるが、夢の再放送をしてしまうからというのが主な原因だろう。

人に比べて夢を良く見るのか分らない。少なくともダンナは、見た夢のことなど覚えていないと言う。

私は、目が覚めると反射的にどんな夢を見たのか思い出す癖があるからか、良く覚えているのだ。

不思議な世界である。

布団の中でそれを反芻し、追体験をするのだ。

それが休日の楽しみでもある。

昨日見た夢は、怖かった。

怖くて目が覚め、夢で良かったとまず思った。

しかし目が覚めてみると別にそれは怖い夢などではなく、怖いと言うのは夢の中でだけの感覚だったことが分かる。

真っ暗の家の中で、ある部屋にだけ明かりがついていた。

部屋に入ると明かりが点いたり消えたりするのが怖かったのだが、そこに母の魂がいたからだったのだ。母を呼ぶと、ちゃんとそれに反応する。

母がいるのだ。現実だったら私は嬉しい。むしろ現実になって欲しい。

なので再放送では、また違った気持ちであった。

こんな不思議な世界には、ちょっとした傾向がある。

なぜだか分からないが、出て来る家は昔住んでいた家ばかりなのだ。父や母、兄と普通に一緒に住んでいたりもする。

そして私が学生の設定の場合、確実に学校に遅刻をする。間に合わなくて困っていることが多い。

不思議と、実家の家族以外の近しい人はあまり出てこない。架空の人物とのリアリティのない夢が多い。

まさに「夢」だ。だから魅力的なのである。

脳味噌の状態が、夢を見ている間は眠っているのだろう。再放送をするとその状態に近くなるのか、また寝てしまう(笑)だから私は休日、なかなか起きれないのである。

再放送は、また土曜日までおあずけだ。

それまで、現実を生きる。