人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

夢のクッション

晩ご飯。

ダイニングテーブルにつく。

ダンナはもう先に座っていて、私を待っていた。

「お待たせEE:AE471」と言ってソファに腰を下ろすと・・・。

ぶぅぅ・・・・・。

「・・・・・・・。」

「フッ・・・。」

「フフフ・・・・・。」

なんじゃこの気の抜けた音は。最近のブーブークッションは本当になっちょらん。

まんまとかかってしまったが、それにしてもこの音はいただけない。

「ちょっとこれ、全然迫力ないよねEE:AEB2F

「そうなんだよ、穴開いてるし、あんまり空気が入らないし。」

3代目のブーブークッションである。

どれも100均で買って来たが、どんどん威力が落ちている気がする。

初代のは、もっと遠慮なくえげつない音が出たものだ。ブーなんでものではない、ブビーEE:AEB30と弾け、踏んだ方としては本当に恥ずかしい気持ちになる。

私は凄くブーブークッションが好きで好きで、色んな人に仕掛けたものである。

あまりやると警戒して踏まなくなるので、インターバルを置いた後に引っかかるのもまた一興であった。

初代はどうしたんだろう。破れたか無くしたかしたのだろう。古き良き時代のビンテージだ、捨てる訳がない。

そして2代目になると、突然クォリティが落ちていた。

クッションの中にクッション材が入り、中央に小さな穴が開けられていたのである。

穴が開いているのだ、空気は抜けていく。

それを支えるためにクッション材が入っているようだが、こんなんでは空気圧が全然違う。

すかしっ屁が多くなり、面白くもなんともない。すかした本人は気づきもしないのである。

それでも時々は鳴るので、それで我慢していたのだ。

そんな中、先日の神津島で、ブーブークッションを見つけたのだ。

キャンドゥだ、近所にあるものとそう変わりはないだろうが、神津島マジックである。あんな場所で出会ってしまったサプライズでつい買ってしまった。

ところが家に帰って出してみると、これもクッション入りの穴開きである。

それに引っかかったのである、私が。

ぶぅぅぅ・・・・・。

ガックリきた。しまった引っかかったという気持ちに、この情けない音。

なぜこうなった、とダンナと憤慨した。

あまりにも下品だからとクレームでも来たのだろうか。

その後私もダンナの座る場所に仕込んだが、1週間経った今でもまだ鳴っていない。普通に座ったのでは、勢いが足りないみたいなのである。

その代わり、初めて仕掛けた時は2回鳴った。勢いがないだけ抜けが悪いようで、油断した頃にプーと言って「あれEE:AEB2F」となった。

あぁ、クォリティの高いブーブークッションが欲しい。

ダイソーもキャンドゥもダメだ。

100円で済まそうというのがいけないのか。

ダンナに恥をかかせたい。

可愛いあの子の、カッコイイあの人の尻をブヒーといわせてみたい。

もう叶わぬ夢になってしまったのだろうか。