ライブであった。
ホームグラウンドのPOPROCKが閉店し、舞台は小手指SOUNDSTONEへと変わっていった。
一度セッションでやっただけなので、今回はほぼ初めてのステージという状態だ。
勝手の分からない条件下で、緊張のしようもなく。
いつもライブが近づくと、逃げ出したいような気持になるのだ。
大それたことを引き受けてしまった。そんなタマじゃなかろうに。
しかし今回は、気持ちを変えた。
できる。
自分を信じるのだ。恐れるな。
首の皮一枚での思考だ、油断するとビビる(笑)
できる。やれる。自分を過小評価するな。いや、この際、過大評価しておけ。
すると不思議と、全く緊張しなかったのである。
お酒は飲まなかった。
「お酒の力を借りないと歌えない」などという小心者に、誰がしたのだ。
自信がないから、酒に頼ろうとする。
酒なんかなくても、できるのだ。できるのに、できないと思い込んでいたのだ。
できると思い込んでみせる。
ステージは久米川から小手指に移り、私の中でも大きな転換を迎えたのだった。
何度も何度も何度も、歌詞を頭の中に叩き込んだ。
「考える」と、歌えなくなる。
精一杯歌うためには、歌詞を思い出そうとする方に力を持って行かれたくない。
歌詞を忘れても、曲は進む。
歌わない訳にはいかないから、どこかの部分を適当にそこへはめ込む。
しかしそうすると、はめ込んだまま、その続きが繋がって出て来てしまうのである。本来の歌詞に修正しなくてはならない。
これを考えながらやると、歌がオートになってしまうのだ(笑)できるだけ、そんな状態にならないようにしたい。
飲むとまず、記憶の部分からやられていく。
あんなに練習したものを、台無しにしたくなかった。
歌い方のコントロール。
私は下手なので、意識しないと発声が悪くなってしまう。酔うとその辺に気付くことができない。
それらのリスクを負っても、自分が楽になりたいがために、飲んでステージに上がって来た。
全て、自信のなさから来ている。
そういうことを今回、リセットしようと思ったのである。
結果、相当固くなって見えたようだ(笑)まぁいつも酔っ払ってグニャグニャでしたからねEE:AEABF
それでも、これでいいと思った。まずは第一段階のクリアだ。ステージ作りはまだまだ続く。もっとやれることがあるというのは、そういう意味である。
全体的な感想としては、まぁぼちぼち事故はあったが(笑)大事なのはその修正力だと思っている。事故は起こるものだ。
練習時間が取れず、完成度としてはいまひとつだったかもしれない。
それでも、大きな意味のあるステージだったと思う。
私は、メンバーも信じている。みんな、できるのだ。その最小公倍数がライブで降りた時、奇跡が起こるEE:AE482
それはいつだろう(笑)
*SetList*
・For your life
・Lemon song
・Rain song
・The Song Remains the Same