人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

メダカの飼育日記・9

そして数日後の「ハイちゃん」も、同じだった。

動きが悪い。

上の方に行ったまま、あまり動こうとしない。

エサの食いつきも悪い。

調子が悪いのは明らかだが、また塩浴を急いで死なせてしまうのが怖い。

とりあえずまだ猶予はありそうだったので、様子見とした。

次に見た時にはもう、死んでいた。

みかんからの連鎖の共通点だ、気がついたらもう、死んでいるのである。

そしてついに、「生シラス」と「ぐんて」、最後の2匹も同じように動きが悪くなっていった。

特に生シラスは体をバクバクさせて苦しそうで、このままではもうすぐ死ぬことが目に見えている。

「ほっぺ」が塩浴の最中に死んだので、もう余計なことはしたくないと考えていたのだが、その後の「ハイちゃん」もあっという間に死んだことを考えると、塩浴が直接の死因になったとは思えない。

このまま確実に死ぬのなら、やはりできるだけのことをしてみようという気持ちになったのだ。

比較的動きのいい「ぐんて」は、まだ様子をみることにする。

「生シラス」を隔離し、慎重に水合わせをしながら塩を少しずつ入れていく。

のんびりもしてられないが、ここを急いでメダカに負担をかけたくない。

夜中の2時半に、こちらがギブアップした。

水は1リットルほど、塩分濃度は目標の4分の3ほどのところであった。

私は寝るが、生シラスは死ぬだろう。

ぐんてがどうなっているかだ。

そして朝、思わず悲鳴を上げてしまった。生シラスもぐんても生きていたのだ。

生シラスは相変わらずほとんど動かないままだったが、ぐんてはいくらか元気になったように思う。

昼になった今も、その状態を保っている。

しばらくは、この環境で過ごすことになるだろう。

その間に考えなくてはならないことがある。

死の連鎖の原因をつきとめないと、同じ繰り返しになってしまう。

原因を、取り除かなくてはいけない。

私は色々調べながら、考えた。