人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

『4』の攻撃

途中でオチは読めてしまうと思うが、書かせてつかぁさい・・・。

 

 

先日ネタにしたオーラルケア製品の、ジェットウォッシャードルツ。

飽きもせず毎日、あわよくば毎食後、ブシューとやっているのだ。

いい買い物をした。

 

製品を知らない方に簡単に説明すると、ドルツとは細いノズルから水を噴射した勢いで歯を綺麗にするという、画期的な製品である。

 

 

その水圧には1から5まで段階があり、私は2から始めて現在4である。

この段階でもかなりの圧で、歯に当たればドドドと歯は振動し、歯を外れて舌なんかに当たるとちょっと痛いぐらいだ。

しかし、このぐらいが気持ちいいのである。

歯と歯の間に潜む極小エネミーも、歯周ポケットに入っているビスケットも、容赦なく流してくれよう。

いげ~~~~EE:AEB30ぐらいの気持ちである。

水圧を5にしないのは、もったいないからだ。

5にしてしまったら、もう先がない。

私はまだしばらく「5」を夢見ていたいのだ。

 

 

ときに。

このところ私の口の中は荒れていて、数個の口内炎ができていた。

 

 

どうしたことか、ここ数年、ちょいちょい口の中が荒れるようになった。

荒れる時には一気に荒れ、口内炎ができれば何個もできる、その中の数個は悪化して飲み食い喋るも辛くなるほどだ。

口内炎以外にも、ところどころ皮膚がはがれ、ただれたような状態になる。

こちらはそう悪化はしないが、何か口の中がボロボロ、という気持ちにさせる精神的ダメージとストレスがある。

 

そう今、私の口のなかはボロボロであった。

 

 

考えれば分かりそうなことだが、私には分からなかったのである。

だからいつもと変わらず、ドルツを使い続けていたのだった。

これまでたまたま患部に当たらなかったのか、それともまだ患部が軽症だったのか、いつもと変わったことなどなかったので、昨日も寝る前にいつものようにドルツを手にしたのだ。

 

水圧のダイアルを4にして、前かがみになって口にドルツを突っ込み、持ち手のスイッチを入れる。そのスイッチは、より圧の高い「ジェット」に入った。細く、ピンポイントに当てられるモードだ。その分、圧も上がる。

 

最初の数十秒は、何事も起こらなかった。

歯の表側が終わると右手をひねり、今度は裏側に取り掛かる。

すると、・・・。

 

例えば映画なんかで、銃で撃たれる、刀で切りつけられる、骨を折られるなどという目に合ったりしたヒーローが、「ぐああああ!!」とか言ってひっくり返ったりするが、あれはただの演技ではないぞ。ホントにああなる(笑)

まず私は「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~EE:AEB30」と絶叫したのち、「はああああああああーーーーEE:AEB30」と言ってくずおれた。

痛いのは患部だけではない。もう顔半分、目玉の奥までもが痛い。

言うなれば、やけどでだたれた皮膚に、口径の細い消防車のホースでそこに向けて放水された、そんな感じだ。

荒れてフヨフヨに柔らかくなっていた歯茎の柔らかい部分を、ドルツが水圧で吹き飛ばしたのではないか。

あまりに痛みに、「まさか私にこんな日が来るなんて・・・。」とまで思った。

世の中にこんな種類の痛みがあるとは。

 

口内炎をドルツに攻撃されるという経験など、そうそうできることではない。

このような極めて稀で極めて苦しかった経験を誰とも分かち合えないことが、非常に残念である。

 

しばらくドルツはお休みだ。