人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

RISE UP!

そりゃあ、ラクして目標が達成できれば、それにこしたことはない。

しかしどうやら、ラクをしていてはいつまでも目標は達成できそうにない。

ならば、期間だ。

少しでも早く、目標を達成したい。そのために通常よりも厳しい道をいかなくてはならないとしても。

そもそもモチベーションが下がるのは、時間がかかるからである。

短期決戦だ。

宣伝によると、2ヶ月。結果が出せるなら、長くはない。

それはある日、つけっぱなしのテレビから流れてきた。とあるトレーニングジムのCMであった。

何人ものビフォーアフターが、私を釘付けにした。

どの人もダルンダルンの腹を抱えたビフォー、そしてアスリートのように美しく筋肉のついたアフター。

2ヶ月でこれである。軍隊並みのトレーニングが待っているかもしれない。

しかし、2ヶ月であんなボディを手に入れられるなら、できる。そう思った。

なにしろ30日間全額返金保障制度なんていうものがあるのだ。こりゃアカンと思ったらこっちから見切りをつけられる、つまり向こうさんは、「見切りをつけられない自信がある」のである。

ダンナを洗脳する自信はあった。まずはリサーチだ。

気になるところはやはり、料金である。

にゅ・・・、ご・・・。

私は目を疑った。

入会金、5万。

2ヶ月30万。

これは、亭主におねだりなんていう域を、はるかに超えている。

こんなに高いと、逆に胡散臭い。

実際のところ、どうなのか??

知恵袋に嫌というほど、質問が出ていたのだ。やはりみんな気になるのであろう。

それにより分かったことは、トレーニングの他に食事制限があること、高額の商品をすすめられる、全額返金はほとんどなく高額の手数料を取られるなど、良からぬ話ばかりであった。

しかも具体的な食事制限とは「炭水化物抜き」「糖質抜き」であり、もうこの時点で私には不可能である。いやもちろん可能といえば可能だが、可能にする気はないということだ。

つまりかのジムでやっていることは、炭水化物・糖質抜きダイエット+トレーニングであり、やろうと思えばある程度までは自分でできるということだ。実際、ダイエットの本でも買ってその辺のジムに通ったほうがよっぽど経済的だ、という回答が多数あった。

そして一番のポイントは、ジムを辞めてからも同じ生活を続けられるか、というところである。当然ジムに通う前の生活に戻れば、体重も戻る。

仮にいう通りに2ヶ月間生活をしていたとしても、保障されるのはその間だけなのである。

体重が戻るということは、35万をドブに捨てるということになる。

そんな恐ろしいこと、私にはできない。かといって一生ラーメンもうどんもカレーも寿司も食べられないのか。それは嫌だ。

旬を過ぎたビリーズブートキャンプのDVDなら、今なら色々セットで安く手に入る。

これ、ほんとに痩せるのかなぁ??