人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

栄養士は予言する。

<<自動投稿になっています。コメントのお返しが遅れますEE:AEAD9EE:AEAD9EE:AEAD9>>

「目を閉じてください・・・。今、あなたはお母さんのお腹の中にいます・・・。」

何だか大変なことになったぞ。

今日は味覚障害の通院日だったのだが、診察の後に栄養士さんに呼ばれたのである。

この方、肩書きは栄養士だが、心療内科の勉強もしてきた方で、私の不眠も治しましょうと言ってくれたのである。

というのも、今私は寝るときに安定剤を飲んでいるのだが、これが味覚に影響を及ぼしている可能性があるというところから話が始まり、そもそも「眠れない」というのはおかしい、人間は眠れるはずなのだ、原因があるはずだ、それを探りましょう、ということになったのである。

事前に心理テストのような問診表を送ってあったのだが、こういうものは、プロにしか見えないあぶり出しのようなものなのである。

普段私は全くストレスなど感じず、不眠の原因など心当たりがなかったのだが、色々な指摘をされた。

人から言われてみるとなるほど、と思ったりもするのだが、感心していても仕方がないのだ、リラックス法というものを教えてもらったのである。

その始まりが、先の言葉である。

「人の体というのは何億の細胞からできていて、さらにその細胞は何からできていて・・・」と、こんな風にどんどん細分化されていくが、全然意味がわからずすぐに遭難した。

いよいよ小さい最後にたどりつくと、突然、「さぁぽ子さん、それは何色ですか?」と聞かれた。

ええっ!?意味も分からないのに色なんて分からないよEE:AE5B1

「い、色ですか(汗)」

「そうです。ぽ子さんはどんな色に包まれているんでしょうね。」

包まれている??そういう意味でいいのか??というか、それはそれで分からないが、イメージである、リラックス法なのだ、正解はない。私を構成しているもののイメージ。

「暖かいですね、何色でしょう?金色、黄色、白・・・。」

助け舟が出される。暖かい感じ・・・。

「黄色・・・ですかね、あまり強くない黄色。ベージュに近いかな?」

あんまりベカベカ光っちゃ強烈だしね、控えめに暖かいのは白にちょっと色がついたぐらいじゃないか??

「では、ぽ子さんはお母さんのお腹の中にいます。その中は何色ですか?」

えええっ!?さっき黄色のイメージ出したばっかりなのに、もう次!?

その辺のイメージの違いがわからないEE:AEB64同じじゃないのEE:AE5B1

「あわわ・・・。」

「じゃあ、そこはどんな感じですか?暖かいですか?冷たいですか??」

うわ~、こういうイメージ浮かべるの、難しいよーEE:AE5B1

「・・・ぬるいですEE:AE4E6

「そうですか。ぬるいのですね。それは色に例えると何色ですか?」

うー、ぬるい色・・・。

「水色EE:AEAAB

・・・言ってから「それ違くねー!?」という自分のツッコミが心の中で入った。

しかし時すでに遅し。

「では、どんな色を足したら、もっと暖かくなると思いますか?」

うー、こういうのは考えすぎちゃいけないのだ、イメージイメージ。

「深緑。」

ドツボだ。

なんでこうなっちゃうんだろう。これでも真剣である。一瞬、そう思ったのである。

「では、どんな色に包まれたいと思いますか?」

ああ・・・、もう私のパレットは限界です。これ以上要求されたら、どんな色が飛び出すやら。

「し、白です。」

スミマセン、優等生の答えを考えました。もう早く終わって欲しい。

「では、白い色に包まれているところをイメージして・・・。さぁぽ子さんのお腹の中は今、何色に包まれていますか?」

「ピンクですEE:AEB64

これは正確な再現ではないが、まぁこんな感じで「完全に守られている母親のお腹の中の暖かいイメージ」というものを、作れるようにする訳であった。

これには「具体的な安心像」を作るという続きがあり、最終的に「それはどんな人か」と絵や写真を見せられ、選択する。

それをお守り代わりに、気持ちが落ち着かないときに見るといい、というオチなのだが、ここは苦労した。

どうしても浮かんで来ないのである。

引き合いに「あなたがお腹にいる時のご両親を思い浮かべて」などと出すから、リアルにうちの親が浮かんで、お守りどころではない。

「ご両親は今、どんな顔をしていますか?」と聞かれ、危うく「笑っていやがる」と言いそうになった(笑)

まぁ、深い問題なのだ。

この辺が私を生き辛くしていることは薄々感づいてはいたが、今さらどうしようもないのである。気にしていない。

ところが先生は、恐ろしい予言をした。

「ぽ子さんは、小さい頃に『何か』があったはずです。次回は少し、その辺を考えてみましょう。」と。

不眠のタイプも色々あるが、私のような緊張型は、幼少の頃に怖い思いをしたというパターンが隠れていることがあるらしい。

仮にそうだったとしても、そんな事を思い出したら余計に眠れなくなるんじゃないか??

何が出るやら。

ところで、先生が見せた画像の中から私が即座に選んだ「安心像」は、「母を訪ねて三千里」のマルコの母ちゃんであった(笑)