「胃、胃が痛くなってきた・・・。」
「これは、胃に、くるね・・・。」
先はダンナで後が娘ぶー子である。
これが結果だ。
過去最マズの激甘カレーを作ってしまったのはおととい、その修正をしたのが昨日である。
コンセプトは「甘かったが辛くしたら旨くなったカレー」だ。
私はネットで甘いカレーを辛くする方法を検索しまくり、できうる限り、それを取り入れてみた。
ところでダンナは辛味に弱いが、どうやら食べられない訳ではないらしい事が分かってきたので、最悪やり過ぎても食べられないことはないだろうと踏んで大胆にやってみたのだ。
そもそも元が激甘である。
ちょっとやそっとの辛味じゃビクともしないであろう。
味を変えたことは黙って出したが、最初ダンナは「あ、ちょっと辛くなったね。でも美味しい。」とパクパク食べていたのだ。
それがそのうち「結構辛いね。」に変わり、やがて「中本のカレーを思い出した。」となった。
しかし、ヒーヒー言って手が止まるような事はなく涼しい顔をして食べていたので、私はどのようにあのカレーをいじったのかを彼に話したのである。
スーパーで「青唐辛子」という物を売っていたのだ。
初めて見たのでこれが果たしてどれほど辛いのかは想像がつかなかったのだが、ししとうみたいで迫力に欠けていたので、一袋12本、全部使った。
正確に言うと、私はこいつらを信用していなかったので、さらに家にあった鷹の爪、つまり赤唐辛子も大きいのを選んで2本追加した。
実は辛味とは関係ないが、風味を出すためにクミンシードも一緒にして多目の油でじっくり炒めて、カレーに入れたのである。
さらに、カレーに辛味を足すならこしょう系が良いとの事で、あらびきのミックスペパーと普段使っているこしょうをガンガン入れ、ガラムマサラとカレー粉もバサッと入れた。
何となくウスターソースを足し、極めつけはレトルトカレー「LEE20倍」の投入だ。
わ、私のせいじゃないEE:AE5B1ネットの情報に書いてあったのだEE:AE5B1
締めくくりに、賞味期限が2003年のカイエンペパーを3分の1瓶ほど。
これを聞いた途端にダンナは、「何だか急に辛くなってきた気が・・・。」と言いご飯を足したが、ほれみろ、思い込みで難癖つけられたら嫌だから、私は終盤まで言わなかったのだ。
「もう今後、これ以上食べたくない?」と聞くと、珍しくダンナは正直に「これ以上はキツい。」とハッキリ答えた。
私にとっては「辛いがその奥に甘みがある、メチャクチャ美味しい不思議なカレー」だったが、もう二度と作ることはないだろう。
ふざけて作った訳じゃないので、正直ちょっぴり悲しい。
まだ残っていたので、今日ひとりで2回に分けて食べたが、ふ、胃、胃が痛くなった(笑)