ダンナに写メを送る。
「子猫たち、何してると思う?」
ダンナからの返事。
「アハハEE:AEB63エッタンと大五郎がガオガオの取り合いEE:AEB2F可愛いねEE:AEB61」
ガオガオというのはエルの大好きなビニール類のことで、これをくわえると興奮して「ガオーガオー」と唸るところからそんな風に言ったのだろう。
でも、違います。
「ゴキブリ出たよEE:AEB61」
大五郎が一点をじっと見つめていたのでその先を見てみたら、そこにそいつはいた。
先日、ゴキブリを簡単に始末できた事に複雑な気持ちになった話を書いたばかりだが、ちょっと今回は条件が違う。
何しろでかい。
この間のは3センチほどの小さいヤツだったが、今度は立派な黒光りするヤツだ。触覚がイカしている。
ゲーマーな言い方をすると、ザザミの頭防具的な。
そしてそいつは、天井を歩いていた。
私は想像する。
ゴキジェットをヤツに向けて噴射する。
・・・落ちてくるだろうな。
ザザミゴキブリの真下には、ラが気持ち良さそうにソファで横になっていた。
もしゴキブリが落ちてきた場合、間髪いれずに第二波をかますのがスジだろう。
しかしそこにラにいてもらったら、ラ、もろともゴキジェットの餌食である。
そして大五郎も、天井から落ちてきた黒いおもちゃに向かって突進することも予想できた。
まずは猫らをどこかに隔離しなくては。
私はラの方に一歩踏み込んだが、なかなかそこから先に進めない。
ゴキブリは引力に逆らって、天井をゆっくり歩いている。
しかし引力に負けたら落ちてくるという事である。
今ヤツは一歩一歩、引力と戦っているのである。
ああ、早くしないと落ちてくる・・・。
意を決してラと大五郎を抱き上げて風呂場に閉じ込めた。
さぁ、ゴキブリとのガチンコ勝負である。
くそー、天井とは反則である。
落ちてくるとか、ないでしょーEE:AEB64
下からではダメだ。横のほうから・・・、
プシューEE:AE4F4
ひえ~~~~~~~~!!EE:AEAC6
うわ~~~~~~~~!!EE:AEAC6
だった。
前回のミニゴキバトルでは、「キャーと言ってたころが懐かしい」とボヤいたが、41歳が本気でビビるとこのような悲鳴になる事が分かった。
キーは低い。
さて、なんでそんなに驚いたかと言うと、ゴキブリは下には落ちず、横に飛んだからである。
コイツ、もう反則超えている。
恐ろしかったが、こんな調子で飛び回られたら、41歳はどんな悲鳴を上げるか分かったものではない。
カーテンにとまったところを続けてシュー。
ポトリと落ちた。しかしソファの裏である。
もう限界だ、忘れたい。
私は何事もなかったかのように、再びパソコンに向かった。
まぁ次に出会うときには相当弱っているはずである。
少なくとも天井ではないはずだ。
忘れよう。
そして、冒頭の写真になる訳だ。
見つけたのはエルと大五郎である。
ゴキブリはもう仰向けになってグッタリしており、大五郎が丸めたレシートで遊ぶように転がしていた。
チリトリに取り、ゴミ箱へ。
討伐、終了。
マストオーダーを達成である。
いやぁ、やっぱりゴキブリは怖い(笑)
チビゴキ殺したぐらいで調子に乗っていたから、大ボスが出てきてしまったのだ。
スミマセン、ごめんなさい、ゴキブリ様、あなたは偉大です。
サンタイザベル・ぽ子、41歳。
ゴキブリ討伐修行中。