人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

白い鷹にやられる

お昼寝を怠ったせいか、昨日の夜は早々に眠くなってしまい、ロクに飲みもせず布団に入ったのだ。

世界遺産の本でこってり眠くなり、爆睡一直線の予定だったのだが、寝室にはねずみ花火のような子猫が1匹いるのだ。

とにかく休むことなくテケテケと走り回り、肌の露出している部分を見つけると引っかき、噛み付く。

もちろんそれが顔であっても容赦はない。

「9時半に出発」と言われていたが、起きたのは10時過ぎであった。

寝不足生活は、まだまだ続きそうである。

とは言え、子猫の離乳とトイレトレーニングが完了したので、ご飯を置いて出かけることができるようになったのだ。

先月の潮干狩りは行かれなかったが、今日の「純氷まつり」には間に合った。

私はその祭を知らなかったが、毎年上野で催されているらしい。

氷の祭である。

具体的にどういうものなのかは知らずに行ったのだが、氷のジョッキでビールが飲めると聞いていた。

それだけで充分である。

着いてみればそれほど大規模な祭ではなかったが、氷のジョッキが期待を裏切らなかったので文句はない。

しかし、ビールを飲んでしまったらやることがない。

出店のカレーとジャンバラヤをステージの前で食べていたのだが、そこで子供向けの実験ショーが始まった。

私はこの類は苦手である。

子供の頃から理科の実験などかったるかったし、大人になって色々な事に興味を持つようになっても、何だか面倒たらしくて好きになれないでいた。

回りくどいのである。

実験なんかいいから、サッサと結論を言えば良いのだ。

しかしそれが、目の前で展開された。

ダンナはこういうのが好きだから、食いつくだろう。

終わるまで動けないのか。

・・・食いついて最後まで動かなかったのは私であった。

子供の頃から実験を素通りしてきたために、いまその面白さが分かったのかもしれない。

金属は熱を奪うので、おたまで虫メガネのレンズなんか作れるんだぞ。

・・・と言うことを今思い出して早速作ろうと思ったのだが、もう理屈を忘れてもう一度ダンナの講釈をきく有様であった。

結局コントでも楽しんだのと、大差のない結果である。

その後は秋葉原まで歩いて、御茶ノ水に向かった。

楽器屋めぐりである。

私はもう欲しいものは手に入れたので用はないが、今度はダンナである。

私がリッケンを買ったあの日、ダンナは珍しいギターを見つけてしまったのだ。

リッケンベースの形をしたリッケンギターだ。

後で調べて分かったのだが、それはずいぶん昔に発売された限定品で、入手が難しいものであった。

あれから毎日ダンナはネットで探しているが、たまに見つけても難あり品か、売れたばかりか、なのである。

やはりどこにも売っていなかったが、ダンナの失敗は私を連れてきたことである。

私は見た目に弱く誘惑にも弱いので、すぐに欲しくなってしまうのだ。

ベースに関しては見た目で惹かれるものはそうそうないのだが、ギターは形が多彩で、弾けなくてもカッコイイから欲しくなってしまう。

ホワイトファルコン。

うわっ、画像、でかっっ!!

適当に引っ張ってきたらこんなことにEE:AE5B1

しかし、より美しさが伝わってくれたら嬉しい。

40万だ(笑)

ブラックも売っていたから、セットであったらいいなぁー。

完全にインテリアである(笑)

でも、ギターを集める人の気持ちが、何となく分かるような気がする。

まぁこれではあまりに高くて手が出ないから、せめて他のでも、とにかくグレッチはどれもデザインが良くて気に入ってしまったのだ。

そんな感じで、ダンナは欲しいものを見つけられず、私にグレッチのギターを買え買えと催促されただけで御茶ノ水を後にした。

新宿でちょこっと買い物をして家に帰ったが、久しぶりの外出、という感じでとても楽しい一日であった。

家に着いたら子猫にご飯をあげてひと遊びだ。

母猫の時間に戻る。

ビールはその後である。