無意識にだが、私は目を背けていたのかもしれない。
それに気付きそうになると、意識する前に逃げていたのだ。
私には決定的に足りないものがある。
それは致命的と言っていいほど決定的で、私はもう諦めているのに近い。
しかし諦めてしまえば改善されない訳で、この「足りないもの」の悪循環はもう手の施しようもないところまできている。
完璧な人間などいなかろうからそれほど深刻にならなくてもいいと思われるかもしれないが、逆に「足りない」レベルは皆同じではない。
私の場合、足りないどころか完全に欠落していると言っていい。
そんな私に意識を促すように、時々神は私を仕置き部屋に連れて行く。
そこは暗くて酸素が薄く、朦朧とした意識の中で私は忘れかけていたものを思い出し、色んなことに気付かされる。
気の滅入る時間だ。
思い出し、気付いたところでどうしようもないのだから。
神の罰として受けるよりない。
覚悟はできている。
私は不完全で完成されてしまったのだ。
神がそう創ったのだから、あとはその審判に従うだけである。
どんな結果にしろ、誰かのためになるはずなのだ。
Let it be.
すべてなすがままに。
私の許にもマリアさまがやってきたEE:AEAAB
私のような人間には、自分自身を見つめ直すのはキツい作業である。
滅入ってるが、もう恐れない。