人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

穴があったら入りたい

一体これまでの練習は何だったんだろうEE:AEB64

急に思い立って飲みに行く事になった昨日だが、充分予感はしていた。

前日に家で飲んだ時に、「そろそろ行きたいな・・・。」と言っていたのだ。

「P」。つまり例の音楽バー。

しかし、まだ人前で弾けるような状態にはなってはいない。

いないが酔えば弾いてしまう危険がある。

不安だったが酔った私を止められるものなど、ありはしないのだ。

矛盾しているが、私はピックを持って飲みに出たのであった。

駅前の居酒屋で焼酎のボトルを1本空け、「絶対にリッケン#480を買う」と言うダンナの決意を聞いた後に、私たちはPへ向かった。

行く度に新しい友達ができるのが、Pのいいところである。

昨日のヒットは、前日に福島から引っ越してきたばかりの18歳の少年YOUくんと、ハチマキにニッカといういでたちのおよそ音楽とは結びつかない風貌のリキくん、ムチャクチャかっこいいインテリ風のピアニスト(名無し、聞き忘れた・笑)だ。

YOU君は音楽をやるためにESPという音楽・楽器系の専門学校に通う事になったと言い、ネットで知った「P」に早速やってきたとのこと。

真面目そうな物静かな青年で、何も弾けないと言いながらも実はメチャうまであった。

「何も弾けない」の正反対、「何でも弾ける」だ。

彼はこの日初めて酒を飲み、閉店近くまで残り、時々ステージに上がっていた。

リキくんは一見ヤバそうないかつい系だが、実はシャイでとても優しい人であった。

店長が「リキはスロースターターだから」と言った通り、あらかた客が帰ってからやっとギターを手にした。

下手で遠慮していたのではない。彼もとても上手かった。

しかし、仲良くなれる客ばかりではない。

私は無愛想な人と、ステージを占領して他を受け入れない人には近づかないようにしている。

常々「気に入らない」と思っている人がいたのだが、なぜかメアド交換をしていた(笑)

きっかけは彼のステージにコーラスで乱入した事からだったが、どうしても歌いたくて我慢ができなかったのである。当方酔っ払い。

こんな時彼なら露骨に嫌な顔をするはずなのだが、なぜかこれをきっかけにちょっと距離が縮まったのである。

しかし「はじめまして」という挨拶は気に入らない(笑)何度も会ってるだろうが、クソー。

さて私の演奏のほうだが、何にも弾けなかった、さっぱり何にも、これっぽっちも。

酔っ払って頭が真っ白になり、ベースを持ったはいいが何も思い出せなかったのである。

私はアホのようにポーンポーンとマヌケな音を少々出して、ステージを下りた。

ダンナが気を利かしてホワマイをやろうと言ってくれ、YOUくんを伴ってステージに上がったのだが、ほんの数小節弾いて爆笑して終わりである。

しかし不思議な事に、左腕が筋肉痛である。

人差し指の先も痛い。

一体何があったんだ、一体どんな恥をさらしてきたんだ・・・EE:AEB64

「帰ってくるまで起きて待ってたのは誰?」

ハイ、ぶー子さんです。

「何度も心配して電話したのは誰?」

ハイ、ぶー子さんです。

多分。

まるっきり覚えてないのだ。

ダンナは眠いというので先に帰ったが、私が家に帰ってきたのは何と5時を回っていたそうだ。

左手の甲には今回は「オールマンブラザーズバンド」と書かれている。

あぁやっちまった。

酔っ払っても手が勝手に動くぐらいに練習しなくちゃである。

超恥ずかしい。

あぁ、また人のステージに上がってしまった。

よりによってアイツのステージに。

そしてメアド交換をしたその人の名前は、携帯のアドレス帳にはなかったのだ。

酔っ払ってできなくなったのは演奏だけでななく、赤外線受信も然り、である。