人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

決心

ダンナは出勤、私は休みである。

もう今年こそ、このだらしない生活に別れを告げるのである。

私には休日だが、今日から始動だ。甘えは禁物。

時間があるなら働くのだ、ぽ子よ!!

拭け、洗え、しまえ!!

とうとう休み中に1度もしなかった洗濯は、必須事項である。

天気予報は昨日のうちに調べ、晴れは確定していたので3回は回すつもりであった。

汚れた作業着に帽子も、出勤前日にお洗濯である。

後はとにかく連日の宴の始末、基本の掃除も全くサボッていたからトイレも風呂も一気にキメる。

丸1日あるのだ、それでも時間は余るだろう。

そうしたら頑張ったご褒美に、ゲームをやろう。

午後5時半。

家の中は、前日と全く変わっていなかった。

決心に偽りはなかったのだが、どうも本番に弱いタイプである。

辛うじてダンナの出勤に合わせて朝は起きたが、もう彼は自分で朝ご飯をチンして食べ終わっていた。

やる事がないので猫を抱いてボーッとしていたのだが、そもそもここから間違っていた。

これから起きて活動する気があるのなら、着替えて顔を洗うのである。

それをしないでパジャマのままボーッとしてるのだから、もう確信犯である。

ダンナが出かけるとベッドに戻る。

とは言っても、決心を忘れた訳ではない。

目覚ましを9時半にセットした。

なに、1日は長い。

ここで無理して息が続かなくなっては、本末転倒である。

私の事を「クズ」と見下してる諸君、私はあなたを裏切らなかった。

目覚ましを消してからまた寝てしまい、自然に目が覚めてもエルとイチャイチャしてダラダラ過ごしてしまったので、起きたのは11時半だ。

どーすんだ、洗濯・・・。

そもそもエルとイチャイチャしてたのは外が曇っている感じがしたからで、なら焦って洗濯する事もないと思ったのだ。

ところがどうだ、外は快晴だ。

何でそんな勘違いをしたかというと、カーテンが閉まっていたからである。しくった。

晴れてるけど、もう昼じゃん。

乾かなかったらイヤだな。

部屋干し?

じゃもっとノンビリ洗濯してもいいっつー事か。

とりあえず洗濯機を回し、パソコンを立ち上げる。

ダラダラ、ダラダラ。

見渡せばやらなきゃならないことだらけなのだが、どうもその気にならない。

まあ後30分で昼じゃないか。

こうなったら昼から仕切り直しにしよう。

そういえば娘ぶー子が寝ているはずだ。

私の休みも終わりだし、最後にランチでも食べに行くか。

・・・で、食べ過ぎるのである。

「・・・苦しい。」

「・・・眠い。」

「帰ったら寝るか。」

「そうしようそうしよう。」

まだまだ昼なのだ。

もう洗濯は急ぐ必要がなくなったし、掃除なら多く見積もっても1時間あれば充分じゃないか。

リビングのソファで寝る。

3時半、4時半・・・。

もう風呂とかトイレは明日でいいや。

とりあえずリビングとダイニングだけ片付いてれば、それっぽく見えるだろう。

5時。

掃除なんて10分あればできる気がする。

5時半、やっと仕方なく起きる。

あほ~、10分で片付くかいな、この部屋が。

これまでとは打って変わって、倍速で掃除である。

広告を片付けていると、ぶー子のバイト先のレストランでステーキ650円引きの広告を発見。

こうして夜も外食で食べ過ぎである。

まぁまだ今日は休日なのだ、私は。

明日から頑張ろうかと思うよ。