人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

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原因も、やるべき事も、分かっていた。

後は行動するのみだったのだが、コトはそんなにシンプルではなかったのだ。

とにかくどの部屋ももれなく散らかっていたが、片付けようにもしまう場所がなかった。

深刻なのは本とマンガで、本棚に入りきらなくなったそれは、あちこちに積み重ねて放置してあったのだ。

なぜ増えるのだ?

それは買っても捨てないからだろうが、じゃあ捨てればいいじゃないかと言っても、そう簡単にできないのである。

一度読んで良かった本やマンガは、いつかもう一度読むつもりで手放せないのである。

同じことがゲームソフトや音楽でも起こっているが、購入する頻度やかさの問題で、圧倒的に本が邪魔になっている。

減らさなければ増えるのは当たり前だが、減らしたくないのである。散らかっていく訳だ。

そこで本の方は、ブログにレビューをアップすることで手放す決心をした。

ブログを本棚にしたのだ。

読むためにはまた買わなくてはならないが、そもそも100円で買った本ばかりである。

そう高くなることはないだろうし、仮に高くなっていても読むためなら惜しむつもりはない。

一度読んで感動した本であり、そういう点では保障つきの内容なのだ。

しかし問題は、マンガである。

中古で安く手に入るようになり、昔読んだマンガが懐かしくてまた買い集めている状態である。

めぞん一刻、ブラック・ジャック、ベルサイユのばら、あすなろ坂、ハイスクール奇面組・・・、BECKは比較的新しいが、共通しているのはどれも「長い」事である。

そして、まだまだ増え続けているのである。

これらが圧倒的に場所をとっている。

これらもレビューを書いて処分する方法もなくはないが、長編だとまた読みたくなった時に集めるのが大変だし、その分お金もかかる。

しかし本と違ってサラッと読めるために、すぐに読みたくなる可能性が高い。

なので手放せないのだ。

「マンガ・・・、溢れて困ってるんだけど・・・。」

ダンナに相談すると、なんと、グルニエの本棚がまだまだ空いていると言う。

長くなったが、そういう訳で、あとはマンガをグルニエの本棚に移すだけとなっていた。

いずれそこも一杯になるだろうが、その時はまた考えればいい。

私はキリギリスなのだ。

ところが今日、やっとグルニエに上がってみたが、本棚はいくらも空いていなかった。

ほとんどビデオテープに占拠されていたのだ。

これ、今後観ることがあるだろうか?

以前ダンナに聞いたときは捨てないで欲しいと言ったが。

多くは音楽関係とF1だ。

音楽もF1も、どんどん新しく更新されているのだ。

「観ようと思えばいつでも観れる」という安心感にしかなってないんじゃないかと思うのだが、その安心感が現状を散らかしているのだ。

しかしその安心感は、私が本に対して持っていたものと同じである。

個人で録画したビデオである。

一度手放したらもう観れない可能性がある。

振り出しに戻ってしまった。

じゃあ処分するものは何だ?

物は増えても、減らないものである。