さかんに宣伝をやっていた頃があり、観てみたいねと言っていたのだ。
コミックの映画化。
監督:堤幸彦
キャスト:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子
1997年。
いいオヤジの年齢になりつつあるケンジはある日同窓会に出席するが、そこで昔の仲間から気味の悪い話を耳にする。
仲間達と考えたシンボルマークを使い、ケンジが空想した予言を現実にしようとしている教祖が出現しているのだ。
「よげんの書」。
子供の夢物語である。
悪と戦う正義の味方。
彼らは空想を膨らませて、未来を描いていった。
しかしこんな事が現実に起こったら、大変な事になってしまう。
そもそも教祖は誰なのか?
「よげんの書」を知っているのなら、仲間のひとりなのか?
ケンジたちの記憶も曖昧で、なかなか的を絞ることができない。
しかし時間はどんどん流れて行き、予言はどんどん的中していくのだった。
早く止めないと、世界中、メチャクチャになってしまう。
時を経て、再び集まった9人の仲間達。
果たして彼らのマークを彼らのもとに取り戻す事はできるのだろうか??
始めは点であったものが、だんだん線となって繋がっていくのだが、とにかく点の時点では訳がわからないのでなかなか話に入り込めない。
時間は何度も前後し、複雑に話は絡み合い、正直ついていくのが大変だった。
そこへあまりにも非現実的な突拍子もない流れ。
子供のヒーローものに、大人向けの謎解きを絡めた感じで、非常にアンバランスである。
呆気に取られているうちにエンディングに突入するが、そこからも引っ張り過ぎでダレた。
「ケ~ンジくん、遊びましょ・・・。」も気味悪さを出しているのだろうが、そういう意図がみえみえで痛い。
そんなんで、私はあまり楽しめなかった。
大人になってから集結して戦う、という発想は面白いが、こういうストーリーは実写には向かないのではないか。
コミックで読みたかった。
ただ、やはり続きは気になるので、DVDになっているのなら、きっとまた借りてしまうだろう。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆
リアリティがなく、話が複雑すぎる。
もっと素朴な話だと思っていた。