人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

アメリ

2001年フランスの作品である。

            

監督:ジャン=ピエール・ジュネ

キャスト:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ

内気で空想の世界に生きているアメリは、なかなか思うように人との繋がりが作れないが、罪のないイタズラで、前に進めないでいる人々の後押しをして楽しんでいた。

母を亡くしてからすっかり閉じこもるようになってしまった父。

ちょっと頭が弱いために店主にバカにされ、いじめられている青年。

浮気して女と出て行った先で死んだ夫を忘れられない、アパートの管理人・・・。

ある時アメリは、駅のスピード写真撮影機の下をまさぐっている男性を見つける。

その後も度々その姿を見るが、一体彼は何をしているのだろうか?

ある日その彼が、カバンを落として行く。

それを拾ったアメリが見た物は・・・。

アメリの独特の世界観が面白い。

シーンはスピーディに変化していき、その不思議な展開が予想だにしないもので飽きさせない。

アメリのイタズラは人々を幸せにしていくのに、彼女は自分の幸せを掴むのが下手である。

じれったくなるが、気がつくと手を握り締めて「頑張れ!」と応援している自分がいた。

ハッピーで心温まる作品である。

コミカルでスピーディなカメラワークにも釘付けだった。

癒しの1本だ。

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆ 着眼点が新鮮。