人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

鼻の仕事

ゲップが止まらない。

ここ2、3日だと思うが、どうもゲップばかり出る。

どうでもいい特技だが、私はゲップを自由に出す事ができる。

中学生の頃によく行った駄菓子屋でも面白半分にゲップを出しまくっていたので、お店のねぇちゃんに「ゲップ娘」と呼ばれていた。

今でもよく出す。

シチュエーションさえわきまえれば、結構喜ばれるものだと私は思ってるが。

ところがそのゲップを制御できなくなってきたのだ。

サイレンサー機能も付いているので音は出ないが、あまりに出てくるので不安になってきた。

胃の調子でも悪いのか?

その上今度は、物を飲み込み事も難しくなってきた。

ゲップが上がってくるので食ったもんが下がらないのだ。

無理に飲むと、ゲップと食ったもんがせめぎ合って痛い。

食べるのに時間がかかるようになってしまった。

少量をしっかり噛まないと飲み込めないのだ。

そういえば今年の抱負は「良く噛んで食べましょう」のはずだったが、3月頭にして忘れていた。

これは神の戒めか。

ペプッ、グプッ。

いい加減、これは異常ではないかと思うようになってきた。

何でこんなにゲップが出るのだ?

聞いた話では、ゲップとは口から飲み込む空気だと言う。

実際私がリクエストに答えてゲップをする時は、実は軽く空気を喉に送っている。

ああ、出し方をバラしてしまった。

黙って真似をしたらぽ子は怒るぞ。

「花粉症で鼻が詰まってるのと関係あるんじゃないの?」

ダンナ、それはいいところに気が付いたな。

もしかして本来鼻から抜ける空気が行き場をなくし、喉から食道へ行っているのかも。

私は意識して、食べ物を飲み込んだ後に息を出すようにした。

すると久しぶりにストンと飲み込むことが出来たのだった。

大発見だ。

食道ガンか何かじゃないかとそろそろビビり始めていたのだ。

良かった良かった。

それにしても鼻の仕事、恐るべし。

結構鼻は頑張っているんだぞ、って事だ。

おかげでゲップ三昧である。