会社の勤務時間・日数が大幅に短縮され、調子こいてグータラしている毎日だ。
言い訳臭いが、花粉の薬がおっそろしく眠くなるので、ここは花粉休暇と願いたい。
なので別に飲んでる場合でもないのだが、何となく昨日も飲んでしまった。
日曜が不完全燃焼だったのだ。
テーブルの上に置いてあったサワーを見て娘ぶー子も飲みたがるので、よっしゃ、今日は飲みと!!やほ~~!!・・・となった訳だ。
酒の供は、半額になってたチキンレッグをローストしたのをメインに、通販のこってりしたクリームソースのスパゲティ、アスパラをベーコンと炒めたの、サラダにベーコン乗せたの、バレンタインの残りのステーキ、バレンタインの残りのチョコである。
家族全員ダイエット中のはずだが意義を唱える者はなく、ペロンと皿は綺麗に空いた。
こういういけない不摂生は酒を旨くするねぇ。
そこへきてゲームを始めちゃったもんだから、薬の眠気もふっ飛んでしまった。
土曜日のような飲みっぷりである。
しかし相手をしていたダンナの仕事は削られたり短縮されたりしていないので、いいところで布団に行ってしまった。
残された私はパソコンに向かったがやる事もなく、花粉症の話を読んで眠くなり、寝たのだった。
それでも2時半だ。
案の定、朝は眠くて仕方がなかったが、朝ご飯をダンナに出さにゃあならないのだ。
そこで私は「出せるものがない」という現実に直面した。
昨日のうち薄々感づいてはいたが、面倒だったので逃げてしまったのだ。
逃げたが奴らはしっかり先回りして待っていた。
困った、もうダンナは起きてくる・・・。
みそ汁は辛うじて作った。
ダシに使おうと魚のアラを買ってあったのだ。不可抗力である。
あんなもの買わなければ、ガンダムやってすぐ寝たのに。
ご飯も炊いてあった。
しかし、それ以外がいかんともし難いのだ。
買ったのを忘れていた半額のきんぴらごぼうの惣菜を偶然見つけて助かったが、おかずはあと豆腐だけである。素豆腐。
可哀想に、と思いながら出したが、彼はきんぴらを残して行った。
はぁ!?悩み損か。
いや、そこに半熟のベーコンエッグ・ウィズ・グリーンサラダ・アンド・ポテイトウがあったら彼は完食していったことだろう。
不憫である。
ダンナも残されたきんぴらも。
その後10時までぐーすかぴー♪と眠り、キッチンで豆乳ジュースを飲んでいたら「・・・すっかり忘れてんじゃん・・・。」とぶー子が起きて来た。
はあっ!!そうだった!!10時に起こせと言われていたのだ。
誰かと約束していた訳ではなかったらしいのでまだ良かったが、悲劇は続く。
ピーピーと風呂場から呼び出し音があったのですっ飛んで行くと、「沸けてない・・・。」とぶー子。
当たり前だ、そんなに風呂が都合よくアンタの起床時間に合わせて勝手に沸くかっつの。
「昨日一緒に予約したじゃん!!」
はあっ!!確かに!!
なんで沸けてないんだ??沸けてないという事はもしかして・・・。
「誰かが電源を切った・・・。」
「・・・・・・。」
ぽ子がまたやっちまった、という空気が流れた。
誰も何も言わなかったが、私には分かる。犯人は私に決定だ。
本当に覚えてないのだが、こういうバカは私である。
そしてそれを、私も家族も良く分かっているのだ。
「すみませんね・・・。風邪引かないように・・・。」
すみません、ごめんなさいも、何度も繰り返しているとだんだん卑屈になってくる。
もういっそ私には「ネジが数本抜けている」という障害があるとレッテルを貼って欲しいぐらいだ。
そうすれば誰も頼りにはするまい。
そもそも私を頼りにするのもどうかと思うが。
君もそろそろ学習しなさい、ぶー子。