人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

勉強会ブルー

今日の目標はただひとつ。

今日1日は、それだけのためにあると言っても過言ではない。

万全の体制で挑む。

それは、職場の勉強会である。

詳しく言うと、

「職場の勉強会で寝ない」という事だ。

今週始めに「木曜日に勉強会があるらしい。」と聞かされてから、かなり私のハートはブルーになった。

勉強会が嫌なのではない。

睡魔との闘いが嫌なのだ。

「勉強会」=「睡魔」と当たり前のように結びついたが、その後その勉強会は「1時間ぐらい、取引先のおじさん講師による」とわかり、さらに私の心臓は青くなったのである。

これまで会社のミーティングなどの席は、30分程度であった。

それでも眠くなるかしょうもない事を思いついて笑いを堪えるのに苦労するか、ひどく疲れる30分であった。

それを1時間部外者おじさんによる講義。

オーマイゴッド、これは目下、8月の法事に次ぐ悪夢的イベントとなった。

眠くならないためには、早く寝た方がいい。

昨日はいつもより早くベッドに入った。

しかしまだ眠りはしない。すぐに眠れっこないのだ。

なので速やかに眠れるように、いつものように本を読む。

今回はこれだ。「世界の絶景写真集」

いかにも眠れそうではないか。

遠慮なくエアコンを入れる。

心地よい冷気に美しい景色。

30分も見ていたら眠くなってきた。

この辺で切り上げよう。今回は朝までエアコンはノンストップだ。

私の眠りもノンストップと願いたい。

しかしだ。

電気を消して布団に入ると、やはりプレッシャーで目が冴えてくる。

そうはいくか。私は前日、いい方法を思いついたのだぞ。

私の空想癖については以前書いた事があるが、寝る前の空想はちょっと危険なので控えるようにしていた。

面白くなって目が覚めてしまうからだ。

しかし、あえて空想をする。

この無謀な行為が、実は「明日の事なんか気にしてませんから♪」という意識につながり、結果、プレッシャーが軽くなるのだ。

空想ネタは決まった。海外旅行だ。

ただ行くのではない。

誰と、どのようにして。

簡単に行けてはつまらないので、障害もところどころ配置する。

いやいや、もっと前にさかのぼって、写真集を見ながら海外旅行に憧れるところから始めよう。

写真集はどこで見る?

やっぱりベッドがいい。

そうだ、入院しよう。時間がたくさんできる。

事故なら加害者がたくさん買ってきてくれるかもしれない。

・・・そのあたりでもう寝ていた。

望み通り、朝までノンストップだ。

かと言って、爽やかに目覚めた訳ではない。

恐らく起きるタイミングじゃなかったのだろう。寝坊した。

一応きちんと寝たが、まだこれでは万全ではない。

何せ、眠いのだ、まだまだ。

今日の目標はただひとつ。

そのためには他の事を投げ打っても構わないのだ。

寝た。

11時近くまでソファで寝ていた。

目標にどんどん近づいている。努力家のぽ子である。

勉強会は1時15分からであった。まさに、おネム誘発時間帯。

「では勉強会を、90分ほどを予定しています。」

講師の彼は、いきなりこう言ったのでぶったまげた。

30分延びている。90分・・・。

15分が3個分である。

しかし、講師は「おじさん」ではなかった。

年齢はおじさんだが、良くウチの会社に来てる明るい紳士である。

「こう堅い話でなければ、皆さんを寝かさない自信はあるんですが・・・。」と言って彼は笑った。

それは謙遜で、話がとてもうまかったので、結局眠くなることはなかった。

ところで、気がついたら回りの人間はサラサラと一生懸命メモをとっていた。

私は余計な事まで書きとめるという無駄な作業はしない主義なのだが、みんな下を向いてしまうので私の頭だけ飛び出してしまう。

ゲッ、恥ずかしい。

嫌だけどしょうがねえ、私もメモをとった。

その姿を後ろから上司アンガがしっかり見ていたらしく、「ぽ子さん、周り見て慌ててメモとり始めたでしょ。」と笑われた。

「しかも何度もあったでしょ。」

その通り、根性ナシのぽ子は何度も面倒になり手が止まったが、そのたびに周りとの動きにギャップができ、仕方なしなしまたメモとり作業を再開したのだった。

明日はテストだ。

メモの効果はいかに。

※90分は15分を3個分ではありません(笑)

2008年9月22日