痛風
体内で核酸の代謝産物である尿酸がたまり、関節や腎臓(じんぞう)に沈着する病気。初めは親指に起こることが多く、激痛があり、放置すると腎不全になる。40歳以後の男性に多い。
原因に関わるプリン体が、いわゆる「うまいもの」に多く含まれるために「贅沢病」などと揶揄され、患者はちょっと恥じたりするのであるが、まぁウチのダンナはあまり恥じないと言うのでブログのネタにさせてもらおう。
平凡な主婦は常にネタ不足なのだ。
そうなのだ、ダンナが痛風になってしまった。
昨日、仕事中にメールがあったので何事かと訝ったが、休憩時間に開いてみると、激痛に耐えかねて早退したとある。
検査結果は翌日にあたる今日になるらしいが、その症状やレントゲンの所見からほぼ痛風に間違いないとの事だった。
痛風・・・かよ・・・。
これは私の恥である。
ダンナは外で飲み食いして帰ることはほとんどないので、彼の食事は私に任されていると言っていい。
外食も多いが、それをコントロールすべきなのも主婦である私なのだ。
食べたいものを食べたいがまま食べてきた。
週明けに反省して節制を誓うが、「今日はダンナが早く帰る」「かったるいから惣菜で」と、いとも簡単に誓いを延期する。
「延期する」というあたりがクセモノで、「やらないんじゃい、延ばすだけだ」と罪の意識が低い。
しかし実際には延期に延期を繰り返し、暴飲暴食はどんどんエスカレートしていった。
特にここ1、2週間は色んな条件が重なり、派手に食っていた。
しかし贅沢したのは記念日ぐらいで、後は平日にしか食べれないこてこてラーメンを食べただとか、刺身が半額だったからだとか、「贅沢病」という響きとは程遠い。
発作が起きる前日の晩ご飯は、全て半額の惣菜だ。
そうなのだ、半額がいけないのだ。
「食べなきゃ損」というあのシール。
あの日は刺身の盛り合わせにかつおの刺身を半身、かつおのたたきの乗ったサラダ、ホルモン焼き、びんちょうマグロのタタキ、鮭の味つき刺身2種などを貪り食った。
病院からもらったチラシによると、かつおや生魚はプリン体を多く含むらしいから、さぞかしダンナの体に大きなダメージを負わせたことだろう。
ちなみに私は今のところ、全く問題ない。
痛風患者の90%が男性ということらしく、ぽ子は反省するどころかどうやってダンナに隠れてうまいもんを食べるか考えている最中である。
しかしこんな食生活では、痛風でなくてもどこかしら悪くなるのは時間の問題だったのだ。
「平日は質素に野菜のおかずを食べて、休日にちょこっと美味しいものを・・・。」と提案してみたが、実はもうそれはすでに何十回となく繰り返されてきた提案だったため、ダンナはニヤッと笑っただけであった。
果たしてぽ子夫婦の食生活は節制されるだろうか?
とりあえず週末のラーメンだけは止めません、と宣言したが。