人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

エル1枚

昨日は休肝日にする予定であった。

だけど、私もダンナの定時に上がれて時間ができたから飲む事にした。

飲み過ぎた。

朝になってもダルく、朝食を作るとソファに座ってただボーッとしていた。

娘ぶー子が学校に行くと、ボーッとするのはやめて目をつぶった。

なんて不経済な、またはなんて贅沢な時間の使い方。

そんなこんなで動き出したのは9時過ぎだ。

スケジュール帳に書かれた家事の予定は相変わらず減っていないが、本日はこれらを無視してやらねばならない事があった。

旅行の準備だ。

そうだ、それは先週やった。

2週続けて旅行の準備をするのはおかしいか?

おかしかない。今週末も旅行なのだ。社内旅行。会社持ちだ。不経済ではない、贅沢だ。

明日は午前中は仕事、午後は西荻の歯医者だから時間がない。

と言う訳で、今日のうちにと、先週と同じく持ち物を紙に書き出した。

最初に書いたのは「DS+充電器」だ。

アメも書いた。

ウコンも書いた。

ハンカチ、ティッシュまで書いた。子供の遠足か。

最後に、着ていく洋服の絵を書いた。

時間がなくなって準備はほとんどできなかった。

晩ご飯の支度にとりかかる。

キッチンに立つと、エルが自分のお皿の前にちょこんと座ってこっちを見た。

お皿はきれいに舐められて、使ってないみたいにピッカピカだ。

何とか整腸剤入りのご飯を食べてくれたが、先生はもうひとつ注意していた。

「ご飯の量を減らして下さい。」

哀れエルは、いつもの4分の一ほどのご飯になってしまったのだ。

この子はまだ「ねだる」というコマンドを会得してないので、皿に残ったカスをきれいに舐め取り、ただ黙ってこっちを見るのみだ。実はそれがちょっと萌え。

だからと言って、かわいそうにとホイホイあげてはいけない事は分かっている。無視だ。

ステーキを焼いた。100g100円のバサバサ肉だ。こいつをトマトのマリネで和える。うまそ~♪

レアになるように焼き上げると、薄切りにする。

包丁を入れていると、トンッとエルが肩に乗ってきた。久しぶりだ。

鼻をクンクンさせている。何か食べたいのだ。

どうしようか?

早くあげないと下りちゃうよ。

下りちゃやだよ。

あげるよ、だから下りないで。

肉の端をヒョイと口に入れる。何度もくどいが私の口にだ。

ニッチャニッチャ音を立ててやると貰えるのがわかるようで、急にソワソワし出した。

私は用心して周りを見る。

これまでもこうして何度かキッチンでマウス・トゥ・マウスお食事会をやって来たが、ラに見られた事がしばしばあった。

そのうちラはこの小さなニッチャサウンドでキッチンにすっ飛んで来るようになってしまったのだ。

しかし、寝ているラの横にあるラジカセからヴァン・ヘイレンがドンツカ流れていたためか、彼女は気付かなかった。

おっしゃ、ラブラブお食事会、延長。

こんな事をしているから下痢するのかもしれない。

ご飯を減らしたせいか薬のせいか、病院から戻ってからホフマンを見ていない。

もともとエルはやせっぽちで、あまりに薄っぺらいので数える単位をふざけて「1枚」と言ったりしていた。

ますますお腹はペッタンコになったが、これではホフも出ないだろう。

大丈夫なのか?

牛肉食べた分、丈夫で元気な「うんこっこ」が出てくれますように。

うんこっこ(笑)