人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

珍しい週末 ~日曜日編~

日曜日は計画以上にうまく行き、大満足である。

計画とは、娘ぶー子のダンスの送り迎えが終わったら、電車でラーメン食べに行って新宿で「ペットと泊まる宿」と猫の泣ける本を買いに行くというビッグな計画だ。

これだけでもあまりにビッグで果たしてちゃんと計画通りに行くか心配だったが、ダンナがこれに「メトロノームを買う。」を足した。

う~む、ビッグイベントだ。

寝ている間にダンナもぶー子も出かけてしまった。

やばい、これではいつもの日曜日だ。

起きてラーメン屋の検索を始める。

電車ならどこへでもいけるぞ~。

ラーメンカテでは「大崎」と書いたが、降りた駅は「五反田」である。

五反田に着くまで電車の中では「洗脳体験」という昔はやった自己啓発セミナーの体験の本をずっと読んでいた。

私もすっかり洗脳された。

体験者はセミナー中感極まって泣く人が続出するのだが、もう充分、ぽ子は電車の中ですでにウルウルだ。

ラーメン食べて新宿に行く。

紀伊国屋で本を買い、ラ・パウザでビールを飲む。

「そういえば今日、東村山の魚民と笑笑で半額サービスが・・・。」

時間はその時4時である。

「遅くなると行列かもよ・・・。」

「半額・・・。」

「半額・・・。」

ラ・パウザを出て西武新宿に向かう。ダンナのメトロノームはナシだ。

しかしPEPEにくると島村楽器が「本日リニューアル!!」と広告を出していた。

心の中では「半額が~、酒が~!!」と絶叫したが、行ってみる。

700円で売っていた。メトロノーム。安い。来て良かった。

来て良かったが時間を食ってしまった。

ライフダイナミックスのセミナーに洗脳されつつ東村山に向かう。

「たった今席が埋まったばかりなので、かなり待つ事になると思いますが・・・。」

遅かったか。

魚民は一杯だ。諦めずに笑笑に行く。

ここではすんなり入り、ジャンジャン頼んだ。

半額なのだから半分は払わなくてはならないのだが、何かタダみたいな気持ちだ。

「だいたい仕事だってしないでッ!!」

気が付くと隣の席の母親らしき人が娘に説教をしていた。

始めは不貞腐れていた娘も、そのうち「私の22年間のなにがわかるのよ・・。」とさめざめ泣き出した。

隣の席までの距離はかなり近いので丸聞こえだ。

つまり逆もあるだろう。

「へ~、初がつおがあるねー。」

「ピザも軽くておいしそうな生地だね。」

ま~るで何にも聞こえないし気が付いてませんよ~、とアピールするように、私達の声も大きく、明るく響かせる。

そのうち2人は帰って行ったが「気が気じゃなかったよー。」と冷や汗を拭いた。気ィ使わせおって。

隣への気遣いもなくなり、私達の酒もグングン進む。

酔いが回ると相変わらずエルの話になり、今回は「エルが一番愛してるのは誰か?」というしょうもないトピックとなった。

「エルは俺がソファに移動すると必ず来て、側で寝るんだよ。」

「そんなの、私だってそうだよ。」

「キッチンに行くと肩に乗るんだから。」

「それはそういう風に餌付けしてるからだろ~。」

・・・無意味な会話であった。

しこたま飲んで店を出たらバスがなくなっていた。

そうなると電車で久米川まで戻ってそこからバスになるが、めんどくさい。

「歩くか。」

酔ってなければこんな提案はしないし、実際に歩く事などない。

しかし酔っていたのでコンビニで酒を買い、日本酒の小瓶を片手に歩き出した。

まだ桜が綺麗に咲いていて、気分を盛り上げる。

日本酒持って「夜桜だ~!!」と歩き回る。

とにかく何だか知らないけどおかしくてしょうがなく、ゲラゲラ笑いながら歩く。

ダンナが「トイレ~。」と言い出したが、そんなものそこらじゅうにあるじゃないか。

「やっぱ電柱とか、的があった方がいいの?」と聞くと、

「俺は川にする。」とキッパリ言って笑い出した。

「それなら橋の上からやってよ。」絵になるよ。

しかしそんな時、スポ-ツセンターが見えてきた。つまらんのー。橋からやって欲しかった。

ところでこのスポーツセンターには始めて入ったが、中のショーケースにサインの色紙がたくさん飾ってあった。

東村山といえば、志村けん(笑)↓

全然興味ないけど、酔っていたので「すげー!!」と言って撮ってきた。↓

トイレが済むと、まだまだ歩く。酔っているので遠くはない。

コンビニで酒を追加と言いつつ、肝心な酒は忘れ、エルとぶー子におやつを買って出る。

出てまた歩き始めるが、前方にやはり私達と同じように歩いている男女がいた。

「何か似てるねぇ。」と言うと、ダンナが「パクられた~~~!!」と興奮する。

それがおかしくて爆笑する。

そんな感じで笑っているうちにやっと家に着いた。

駅を出てから1時間。

F1はほとんど観れなかった。

私もダンナもテレビを観ながら寝てしまったのだ。

いい週末であった。