人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

週末、始まる・2

さて、その後はひとりで飲んでいたのだが何をしていたのやら。

気付いたら朝だった。

あぁくっそ、エルを連れて一緒に寝れば良かった、と思ったらちゃんと一緒に寝ていた。

カワイイなぁ・・・。また目を閉じる。

今日はダンナのギターのレッスンが休みなので、一緒に出かけるチャンスだった。

なのでわざわざ母との食事会の予定をズラしたのだが、次に目が覚めたのは11時半だった。

しかも頭痛だ。

全くいつもの土曜日だ。

「土曜日暇だから、どっか行くなら一緒に行くけど。」と、娘ぶー子が珍しく言ってきたので、

それを汲んで有意義に過ごす予定であった。

有意義と言っても彼女が望んだのは「ドライブ」である。

行き先に希望はない。

単純に動いている車に乗れればいいと、それだけだ。車で音楽を聴きたいのだ。

私は断然カラオケを推していたのだが、ぶー子が猛烈に拒否した。

何だよ、前回喜んで来たじゃないか。

「行ったけど最悪だった。もう行かない。」

記憶がないので何がいけなかったのがわからないのだが。

そこで私はこの素晴らしい頭脳で提案した。

算数はできないが、カラオケかかると冴えるぞ。

ドライブ行ってラーメン食べて、その後は夫婦でカラオケだ。

すっげー私のための週末だ。

それにしてももう11時半かよ・・・。

ギター休み活かしてない・・・。

ラーメン屋はドライブを兼ねさせたので、ちょい遠めだ。

選曲はぶー子と私のバトルだ。

最初のMDは私がチョイスした。

この間借りたJETだ。ムチャクチャ良かった。

次のぶー子はまた例のレゲトンだ。

他にも色々持っているのに、嫌がらせのようにいつも同じMDだ。

それにしてもレゲトンの「トン」って何だ?

民族音楽のようなレゲトンが終わり、今度は私の番だ。ピンクフロイドかBECKか・・・と悩んでいたら

「・・・俺のも・・・。」とダンナが遠慮がちに言い出した。

そういえばダンナもこの間一緒に何枚か借りてたな。

故意にダンナの希望を握りつぶしていたが、やはり彼も聴きたかったのか。

・・・カシオペアであった。彼はギタリストなのだ。

おかげでグッスリ寝てしまった。

フュージョンも嫌いじゃないが、もうラーメン食った帰り道、ダンナはきっと私を寝かせてくれようとしたのだろう。

家に着くなり寝室に行った。

次に目が覚めたのは8時だ。

しまった、マルフジの半額は7時半からだ。刺身が食べたい。

今日は土曜日である。

このままでは普通の日になってしまう。

だから今こうして一生懸命飲んでいるのだ。

週末だからこそできることがあるのだ。