かつて私の町にも、伝説のミュージックバーがあった。そんなことを思い出しながら観ていたが・・・。
監督:ウィリアム・H・メイシー
キャスト:ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン
ある日突然、息子を亡くしたサム。その傷は深く大きく、生活は一変した。
酒に溺れ、ヨットで暮らす日々。それも2年が経とうとしていた。
そんな時ふと現れた元妻は、やっと整理した息子の荷物を置いていく。
音楽が好きだった息子のギター、大量のCDには彼が作った曲が収められていた。
音楽好きは父親譲りだ。一緒にプレイした時の写真も残されていた。
息子の曲を聴きながら、ふとギターを手にしたサム。伝わる息子の想い。サムは息子の曲を歌い始める。
行きつけのバーで歌うようになってから人気が出るまで、そう時間はかからなかった。
息子と同じ世代のバンドメンバーもでき、新しい生きがいを見つけつつあったサム。
しかし息子には、大きな秘密があったのだ。それはサムにも、重い足かせとなっていた・・・。
辛口になるが、正直に言わせてもらうと、あまりに生ぬるいサクセスストーリーに失笑。息子を亡くしたサムが少しずつ立ち直っていく件も、ありがちだ。「さて、気持ち良く感動していただきましょう」という向こう側の一方通行に感じた。
それだけに、息子の秘密が分かった時の衝撃は大きかった。サムの真の苦悩を知り、また再びすべてを失う中に、最後の曲が映えた。
曲ありきの映画かな。曲はどれも凄く良かったよ。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆