ついに分かったのだ。つくづく思うが、「分からない」という状態ほど辛いものはない。悪い結果でも「分かる」方がよっぽどいい。
検査の結果が出たのだ。
先日ラーメンを食べてアレルギーを発症し、救急の世話になってしまったのだが、そこで「主治医を作ってアレルゲンをはっきりさせ、きちんと指示を仰ぐこと」と何度も念を押されていたのだ。死ぬ死ぬ脅されたので、行って来たのだった。
ところで、大人の食物アレルギーに対応しているクリニックは、非常に少ない。
検査ぐらいならしてくれるところもあるが、皮膚科や耳鼻科、小児科が多く、私が前回行ったところも検査結果を出してくれるぐらいしかしてくれなかった。
ちなみにその検査では、食べるもののアレルギーは何も検出されなかったのだ。
一応運動誘発性アレルギーを疑って、「食後に運動しましたか?」とは聞かれはしたが、「運動」という形の事をしたのは一度だけで、せいぜい散歩か移動程度である。
・・・と伝えたところで、「まぁご覧の結果で、食物アレルギーはありませんとしか。」で終わってしまったのである。
なので、もっと専門的に食物アレルギーを診てくれる病院を探した。
多くは総合病院だったが、比較的近くにクリニックがあったのでそこに行くことにしたのだ。
事前に「できるだけ詳しく、症状について書いてきてください」と言われていたので、パソコンで打ち込んで印刷して持って行った。話も良く聞いてくれたが、とにかく検査だ。結果が出ないことには原因も特定できないのだ。
先生曰く、私が前回受けた「Viewアレルギー39」という検査では、小麦アレルギーの確定はできないとのこと。小麦に関してはもっと詳しい検査をしないと分からないらしい。
で、結果だ。
やはり「小麦」の項目は陰性なのだが、ωーグリアジンが陽性、グルテンが疑陽性となった。これが小麦アレルギーを決定づけたのだ。
このようなパターンは、「小麦依存性運動誘発性アレルギー」に多いとのこと。
食べただけでは発症せず、食後の運動などでアナフィラキシーを起こすことがあるものだが、運動以外にも薬や体調なども引き金になるらしいのだ。
鎮痛剤。
睡眠薬。
疲れ。
ストレス。
体調不良。
風呂。
飲酒。
運動に関してはどの程度からが危険なのかは人それぞれで、それこそ散歩程度で発症する人もいる。
疲れやストレスなども然りで、ボーダーが非常に分かりにくいのだ。
なのでそれぞれ気を付けて備えるしかない。
何も、毎日ではないのだ。麺類を食べる前だけでいい。
そして念のため、と薬も出してくれた。食べる時に一緒に服用する。抗アレルギー薬だ。
それでもダメだったらもう一錠飲んで良し。
それでもダメでいよいよヤバそうだったら、自己注射だ。
これだけ備えれば、ラーメンも怖いものなしだろう。
ただ、本当にヤバい時はいつも目に来るので、自分で打てるのかが心配だ。
そして、「打ちどき」が分からん。
前回かなり怖い思いをしたが、それでも病室に入る頃には回復しつつあったのだ。
こるなると、注射も救急車も迷ってしまう。
救急もクリニックの先生も「迷わず呼べ」「迷わず打て」と言ってくれたが、待って回復するかもしれないと思うと、ためらう。
まぁ今回原因が特定できて、備える方法もはっきりした。そうそうあんなひどい目には合わないと思う。
エピペンというお守りもできた。
まだまだラーメンライフを楽しんでいこうと思う。