人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

朝起きるという地獄。

今週のお題「苦手だったもの」

 

苦手だったけど克服したもの。それは「早起き」だ。人生における苦痛の半分はなくなったと言ってもいいぐらいである。朝起きることが本当に苦痛で苦手だった。これが毎朝である。

ハッキリ言いたい。朝は平等ではない。スッキリ目覚める人と地獄の思いをする人とがいる。この運命は、自分で選べないのだ。

・・・・・・・しかし改善はできた。

つくづく、地獄だった。克服した今、本当に過去の自分が哀れである。自分の努力が足りないのか根性がないのかと思っていたが、そんなことはなかった。あれは本当に地獄だったんだよ・・・。

 

子供の頃から、朝は苦手だった。

学校は毎朝遅刻。泊まりの行事では起きれず恥をかいた。

母曰く、宵っ張りの朝寝坊はごく小さい頃からで、明らかに兄とは違ったとのこと。生まれ持った性質だろうと言った。そう言われてしまうと、もう終わりだ。諦めて地獄を受け入れた。

 

そもそも朝起きれないのは、夜眠れないところから来ていたのだろう。

布団に入っても、全く眠くならないのである。1時、2時、と時間が過ぎるほどに焦り、苛立つ。

いや、朝早く起きないから夜眠れないんでしょ。それももちろん、一理ある。一度気合い入れて早起きするのを繰り返せば良かったのではないか。

正論だ。

しかしあの、朝の地獄である。

まぁそもそも自分に甘かったことは否めないが、これから一日学校でお勉強します、という朝に、寝不足覚悟で地獄を見る気になど、とてもならなかったのであった。

諦めていた。

 

大人になり、さすがに遅刻するほどの寝坊はしなくなったが、朝の地獄は変わっていなかった。

朝ちゃんと起きているのに、夜は相変わらず眠れないのである。寝不足のまま迎える朝は辛く、もう出勤前でも昼休みでも帰宅後でも、寝れる時には寝た。

しかし睡眠障害の方は徐々に悪化、ほとんど眠れなかった、という日がちょいちょい起こるようになる。

とにかく普通に眠りたかった。普通に寝て、普通に起きたかった。

ついに病院へ行く。

 

転機はこの眠剤だ。

望んだような完璧な眠りではなかったが、ある程度まとまって眠れるようにはなった。

すると朝もすんなり起きれるようになり、一日のサイクルも整って来る。今では休日でも自然に早く目が覚めるようになった。

神様は、不平等だ。世の中には気持ち良く朝起きれる人というのがいるのである。こんな日が来るとは、思いもしなかった。こんな世界があったとは、本当に不平等である。

自然に目が覚めること、気持ち良く起きれること、これは当たり前ではないぞ!!

 

私は今、その幸運に心から感謝する。