人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

口呼吸ペイン

昨日は今期最悪かと思われる程のひどい花粉症状だった。

そのせいで夜中に目が覚めて眠れなくなってしまった。

時計を見たら3時半。

中途半端な時間だけど我慢できなくて、薬を飲む。

どうせ効きやしない。まじないだ。チチンプイプイプ~。

ついでにトイレに行って合理化を図る。こうなったらできることは今のうちにやっちまおう。

トイレに向かうと娘ぶー子の部屋に電気がついていた。

テスト中で徹夜しているらしい。

と言っても、午前中に帰ってきたらあとは延々寝ているのだ。

勉強時間は普通と変わらないか、もっと少ないはずだ。

私がトイレ行く気配を感じたら、きっと「徹夜で勉強しています。」とアピールするために出てくるぞ。

「お?」ほれみろ出てきた。もう16年、アンタの母親をやっているのだ。ちょっとしたアンタ通だぞ。

しかし私は鼻詰まりはひどいわ、夜中に目が覚めるわ、そのまま眠れないわでもの凄く機嫌が悪かった。

2、3度頷いて寝室に戻ってしまった。

我ながら頷く意味がわからないが、優しい母親ならここで「頑張ってるわね。」とか何とか声をかけるのだろう。

ぶー子の不良化に手を貸してしまったか。まぁ貸したものなら後で返してもらえばいい。難しい事を考えるのは苦手だ。

その後もウトウトするが、なかなか眠れなかった。

鼻が詰まっているのもあるが、口で呼吸をすると前歯がちょうど下唇のエルに噛まれたところに当たり、痛いのだ。

痛い、苦しい、眠いと繰り返しているうちに朝になってしまった。

寝不足だが、とりあえず朝は起きてご飯を出さなくてはならない。

ドッグパンにソーセージ挟んで出すつもりが、ソーセージがなかった。

そうだ、昨日使い切っちゃったんじゃん・・・。困ったぞ。

あちこち引き出しを開けてみると、食パンとピザソースを発見。

*****今日のぽ子さんちの朝ご飯*****

食パンにピザソースを塗ります。

溶けるチーズを乗せます。

トースターで焼きます。

→ピザトースト

お鍋を暖めます。

中のスープをよそいます。

→昨日作った野菜スープ。

あ~、楽に済んで良かった、寝よう。エルちゃん、いらっしゃい。

10時半に起きたら、結構鼻はスッキリしていた。

条件は変わらないのになぜ、時間でこうも違うのだろう。

この謎を解き明かし、一山当てたいものだ。

「花粉休暇」を自分で認めたので、家事をしない事にはもう抵抗はない。

ないが、月曜日はブッ殺し休暇、今日は花粉休暇、これはあくまでも予感だが、金曜日あたりは二日酔い休暇になってそうなので、家事が進む見通しが立たない。

洗濯と風呂掃除とアイロンがけで1週間が終わっている。

花粉が終わるまで、家事計画は考えたくないな。

あと2ヶ月はこのサイクルだ。

晩ご飯の支度をしておく。

セロリとこんにゃくとぜんまいの炒め物。

嫌なヤローの組み合わせだ。考えたヤツの顔が見たい。一体何の魂胆があってこんな献立を思いついたのだろう?

私は残ったセロリを消化したかっただけなのだが、時間がなくて選ぶ余地がなかったのだ。

生まれて初めて買ったぜんまいが250円もして驚いた。

250円と言えば、ラーメンをチャーシュー麺にできるぐらいの威力がある金額だ。

ぜんまいよ、お前にチャーシューほどの威力はあるのか?

仕事。

ネジッティが使いやすくなり気持ち良く仕事をしていたが、今日もまた一段階壊れてしまった。

バネの部分がダメになり、輪ゴムに変えられた。

輪ゴムとは、いよいよ末期の形相になってきた。

「課長に『使いやすい』とか『今の方が早い』とか言っちゃいけませんよ。そんな事言うと、新しいの買って来ないですから。」アンガが言った。

そうだったのか。どうりでなかなか新しいのが入って来ない訳だ。

なので早速、「何とか動くもんですねぇ。」と輪ゴムを移植されたネジッティを見て関心していた課長に

「動いてないです。動かしてるんです。」と言ってみると

「おお・・・!!」と言ってのけぞった。

「今日、ホームセンターに行って見て来ます。」

前進しそうな予感だ。

15分の残業で家に帰る。

やはり午前中にご飯の支度をしておくと、楽だ。

そしてセロリとこんにゃくとぜんまいの炒め物だが、

3つ合わせても、チャーシュー1枚の方が断然うまい。

その証拠に、これだけがまだ皿にたっぷりと残っている。

ぶー子の弁当にたくさん入れてあげよう。