「・・・ということで。」
何ともおさまりの悪い最後であった。もっとも、納得のいく最後など、想像ができない。
今回自分に課したピアノの課題曲も、ゲームの曲であった。前回の課題曲と同じ楽譜の中にあり、簡単そうなので弾いてみたらなかなかいい曲だったので、次はこれにしようと決めたのだった。
しかし実際に弾いてみると、途中から右手と左手の拍子が変わったりして、これは難しい曲だったのだ。またあっという間に一年が経ってしまった。
それでも曲は好きだし、練習しても練習しても、やれることがあるのだ。ある意味充実していたのである。飽きずに私は毎日弾いていた。
ところがある時、ふと思ったのだ。ピアノって、何歳まで弾けるんだろう??
母は80になっても弾いていた気がするが、もう全然思うように弾けなくなってしまい、そのジレンマがストレスになっていたようだった。
最終的にそうなってしまうとしたら、”ある程度自分の思うように弾けるのは”何歳ぐらいまでなのか。
仮に70歳とすると、あと約15年しかない。
この調子で1年に1曲とすると、私が人生で仕上げられるのは(仕上がらんが)あと15曲しかないということになる。ヒェ~。
この事実に私は心底驚いた。
どうせ納得いくような仕上がりになんてならないのなら、ある程度で終わらせないと、時間はどんどん流れていってしまう。
もう努力だなんて美談を追及している暇はない。この世に存在する素晴らしい曲を、1曲でも多く弾いていくべきではないか。
ということで課題の仕上げとしてダンナに聴かせて、終わらせたのであった。
聴かせるようなものではない。仰々しくお招きしただけに、微妙な空気感であった。
ところで、ゲームの方も一年経ってしまった。
どうもできるだけくまなく舐めつくして遊び倒したいという気持ちがあり、このように時間がかかってしまう。
「完璧主義」とは耳障りのいい言葉だが、決していい意味ではないと実感する。
こんな調子でゲームを進めていたら、私はあと15作品しかできないということになってしまう。
ついでにいうと、本を読むのも遅い。これは仕上がり進行云々はないが、時間がないのである。寝る前に数ページ、眠剤が効いてか翌日本を開くと思い出せない部分の方が多いので戻るところからだ。
私のスマホの「読みたい本リスト」は、170冊を超えている。このペースでいけば、私が死ぬまでに読める本はあと15冊しか(以下略)。
ということで、非常にまずいという焦りが出てきたのだ。15はいくらなんでも少なすぎる。もう少しやり方を変えていかないと、残すものの方が圧倒的に多くなってしまう。
ピアノは完成度に関わらず、どんどん新しい曲を弾く。
ゲームはトロコンとかは諦める(笑)
時間がもっと、必要だ。
二日酔いで伸びてる時間と無駄酒の時間を、有効に使う。そもそも無駄酒なんか飲まなければ二日酔いもないのだ。
何の生産性もない飲酒の時間を減らす。
時間泥棒め。
と言いつつ、明日はコロナ明けて初めての土曜日だ。まぁコロナでも飲んでましたがね。
パ~ッとやりたい気持ちは本やゲームよりも飲酒に向いてしまう。
魔物だ。手強いぞ。
来年の目標は、ピアノの課題曲、読書、ゲームのペースを上げることとする。
と共に、飲む頻度を減らす。
残された時間は、短い。