「お昼、どうしようか。」
外食を趣味とさせてもらえるのはありがたいが、決め手がないのでお店選びは難航する。
「ご飯がいいかな、定食。」
「定食、定食・・・、『じゃがいも』とか?」
「『じゃがいも』!いいね!洋食ランチ、いい!」
それでももっと他に「これ!」としっくりくるお店があるんじゃないかと、ダラダラ考えてしまう。
「清瀬の『みゆき食堂』ってどうなんだろう?」
何度も耳にしてきた名前である。人づてに、またはテレビ、雑誌、インターネットなどなど。
行ったことのないお店だ。そこにしよう。
みゆき食堂。
私はそれこそ「じゃがいも」のような可愛らしい洋食屋さんだと思っていたのだ・・・・・・・。
「え?」
それは、良く前を通っていた焼き鳥屋さんの隣にあった。焼き鳥屋さんと同化していて、全く気が付かなかった。
古い、お世辞にも綺麗とは言い難いお店である。みゆきも然り。
しかしだ、私はこういうお店に惹かれるのだ、いい意味で裏切ってくれた。思い切って中に入る。
昭和中期の食堂が、そのまま残っていた。まるで映画のセットだ。
テーブルにメニューはなく、壁一面に貼り出されている。その多さよ。
あまりの多さに、迷ってなかなか決められない。ええい、何度でも来ればいい、目に付いた好物「しょうが焼き定食(650円)」をご飯少なめで。
いや~、安い。どのメニューも安い。
そして、
す、凄いボリューム!!肉の量よ、こんもり山になっている。
ちょっと肉は硬いが、それは厚みによるものとも言える。
ご飯もお味噌汁も、美味しい。
感動的だ。
ダンナが食べたのは「さば味噌煮定食(700円)」、これもボリュームにたまげ。
納豆と冷奴まで付いて来るのだ。
サバがまた、巨大。味も凄く美味しかった。無骨にのった生姜が、またいい。
これは、とんでもないところに来てしまった。もう毎週ここでいい。
それだけではない。
どうやら「飲める」ぞ。お酒もつまみメニューもしっかり揃っている。
次は飲みに・・・・・・・・・、というのがこの週末だったのであった。
次回へ続く。