人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

なけなしの奇跡

困ったことになっているような感じは、薄々あった。

何度も書いているが、私は自分のためにわざわざ調理などしない。なので朝昼は、だいたい前日の残り物になっている。

以前はインスタントラーメンやレトルトカレーなども良く食べたが、糖質制限中なのでできるだけ食べないようにしている。

となると、前日の残り物がないと、途端に窮地に陥るのである。

ない。

前日の晩ご飯は、鍋であった。綺麗に食べきってしまった。

食材がない訳ではない。すぐ忘れるので、むしろありすぎるぐらいだ。

それでも調理する気がないとなると、それも意味のない単なる在庫だ。私はどうしたらいい?

残り物、なし。

調理、しない。

買って来るしかないか・・・。

その場で見繕って買う、というのが苦手なので、不安ではあった。いつも買い物の前にその日に食べるものを考え、買い物リストを作ってから出掛けているのだ。行った先で何とかしようとしたんだが・・・。

決まらない・・・・・・。

例えば総菜。

お弁当にはご飯(糖質)が付いているので却下、おかずだけというチョイスも、それだけでは足りない。

なんかおかしなことになっているぞ。私はいつも「ご飯」の穴埋めをどうしていたんだ??

それは大量のサラダであったりスープであったり、またはおかずそのものが大量であったり。

この売り場でそれ相当のラインナップを揃えると、結構な額になりそうである。

仕方がない、最低限の調理はするか。焼くだけの味付け肉はないか。

あるにはあるが、今度は多過ぎるか高いかだ。

手ごろな薄切り味付き肉は400g、少ない量だと焼き肉用のちょっといいものだったりする。

ああん、てめえの昼飯如きにあまり金を掛けたくないんだが。時間も手間も。

スーパーを何周したか。

分かった。

ここには「お金も払いたくない、手間もかけたくない、時間も掛けたくない」などという人間に売るものはないのである。

家に帰ろう。私のフィールドはあそこだ。これまでも何度もこんな状態からなけなしの奇跡を生み出してきたじゃないか。

念のため、「炭水化物42.6g」となっているベトナムの見慣れぬインスタントラーメンを買っておく。

しかし家に帰って私はまた悩むことになった。

私はまだ正月太りを引きずっていた。できればインスタントラーメンなど食べたくはない。

糖質オフ、糖質ゼロ、糖質ゼロ・・・麺。糖質ゼロ麺。ならある。

あまり気が進まなかったが、前日の鍋の残り汁に、この糖質ゼロ麺を入れた。このままでは素麺(すめん、だ。そうめんではない。)で、まるで食欲をそそらない。

ここに思い切ってレトルトの麻婆豆腐をのせ、ダンナの弁当の残りの野菜炒めと冷蔵庫にちょっぴり残っていたキムチをトッピングする。ダメ押しに、大量のコショウと一味。

ご覧ください、このまずそうなヴィジュアルを。

まぁ食べるのは自分だ。今更見た目なんか気にしませんよ。こんなん、マシな方である。

ところがだ。

これが結構美味しかったのだ(笑)

勝因は、ラーメン+レトルトと思われ。

これはいい発見をした。今後糖質ゼロ麵とレトルトものを常備しておくことにしよう。

しかしスープどうする??今回はたまたま鍋の残り汁があったからできたが。

ラーメンのスープってどうやって作るんだろう?

できれば調理はしたくないんだが。