健康のため、というのもおかしな言い方になってしまうが、ダンナは最近ビールをやめてホッピーを飲んでいる。
ホッピーとは、ビール味の焼酎とでもいったところで、焼酎をホッピーで割って飲むスタイルのものだ。ダンナの飲み方だと、1本のホッピー(ソト・割りものの方)で3杯作ることができるとのことだ。つまりホッピーセットを1つに、ナカ(焼酎)を2回追加する形だ。言い方を変えれば、ナカを2回追加しないと、ソトが余ってしまうのである。
先日行った居酒屋さんでは、最初に注文したホッピーセットのナカが2杯分だったのだ。
「お、ラッキーEE:AE595」と言って飲んでいたが、そう、これだとソトが1杯分余ってしまう。しかしここでまたナカを頼めば、2杯分のナカが来てしまう。そうなると、ホッピーをまた注文しなくてはならない。3回分のホッピーである。最小公倍数まで飲み続けなくてはならないのか。
とにかく、現状ではソトが残っているのだ、ナカを注文。やはり2杯分のナカが来る。
このままではナカが余るが、奴らの戦略に乗ってソトを頼めば、また3杯がノルマになってしまうのだ。
「こうしよう。」
私が飲み終わったサワーのグラスに残ったナカを入れ、ウィルキンソンとレモンを注文した。
安いんだか高いんだか分からないが、サワーが薄かったのである。自分で好きな濃さに割れるのはいい。
しかし・・・・・。
「ウィルキンソンが余った。」
ちょうど2杯分だったようで、綺麗に1杯分程度、残っている。
ここでまたナカを追加すれば、割りものが足りなくなる。
やつらの戦略にのりたくなかったのだ。このループから抜け出す方法はないか。
私のサワーが飲んで減るたびに、ナカを足していった。別注のレモンは果実のレモンではなくシャーベット状のレモンで、かなり量があったのでこれも一緒に足していった。それでも最後は、「良くやった」というほど濃くなった。
しかしこれでやっと、解脱で来たのであった。
次の店では、お酒とつまみのバランスのループにはまる。
お陰で昼からヘロヘロである・・・。