思ったよりも大変な一日になってしまったのだ。主に父の入院にまつわるもの。肉体的にも精神的にも疲労した。
父は84歳だったと思うが、年齢的な軽いボケがあるぐらいで、特に認知症のような症状はなかった。
本人もその辺は自分で心配ならしく、「朝起きたら日にちと曜日をまず確認する」など意識して工夫していた。
ボケてくることを恐れていると言っても過言ではないほど、自分の変化に敏感で、やれることは積極的にやっているように見えていたのだ。
しかし今回の入院準備にあたっては、どうした父よ!?と言わざるを得ない状況だ。
もともと人の話を聞かない、故に人の言っていることの理解力が著しく低い、曲解する、といった傾向はあったが、それがより顕著になり、誰か間に人を通さないとコミュニケーションにとてつもなく時間がかかってしまう。
恐らく受付の人や看護師さんは、酷くストレスを感じたことだろう。
しかしだ、父に罪はない、これは父のいわば特性なのである。発達障害のようなものだ。
こんな父を慣れない集団生活の中に入れなくてはならないとは、本当に心配でたまらない。
家族だからの言い分になってしまうが、父はただ、無邪気なだけなのである。どうか暖かく見守って欲しいと切に願うが、病院はそういった場所ではない。
恐らく病院のスタッフや同じ病室の人に、何度も迷惑をかけることだろう。
そんな人でも、いや、そんな人だからか、他人の感情に敏感な部分がある。その結果、居心地は悪くなるだろう。
献身的に付き合える人しか、相手は務まらないのだ。
みなさんごめんなさい、という思いと共に、恐らく理解されないだろう父が不憫でならない。
学校に馴染めない我が子を送り出す、親の気持ちそのものである。
コロナ禍で、面会はできない。
電話もできる場所が決まっているので、こちらからはかけられない。
父からは昨日の夜早速かかってきたが、途中で誰かに怒鳴られ、「怒られちゃった」と突然切れて終わっている。
入院は、検査の結果次第で2~3週間になるとのこと。
もう頑張ってくれと言うしか・・・。