人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

父、戻る。

父、退院。

 

歳が歳なので悪い展開も覚悟していたが、一応治して貰って無事に帰って来れるようである。

「一応」というのは、私が直接先生から納得いくまで話を聞いておらず、あくまでも父の解釈というところからで、実際の細かいところはまだ分かっていないのが現状だ。

まぁ本人は至って元気である。我慢していた食欲が、今後爆発することだろう。

 

 

始まりは、電話での異変からであった。

週に一度の生存確認電話をかけると、「ああ。」とテンションが低い。

こんなことは初めてだ。いつも「俺の娘のぽ子ちゃん♪」とばかりに「おお、おお、どうもどうも、元気ですよ~~~!!」と親バカ炸裂していたのに、「ああ。」?

「どうしたの?具合でも悪いの?」と聞くと、本当に具合が悪かったのである。

胸が痛いと。

筋肉痛だと思って整形外科には行ったらしいが(実際には整形外科までに何軒も行っていて、その後もまた何軒も行っている。長い話なのである。)、「こうやって電話で話をしてると息苦しい」と辛そうなのだ。それ、筋肉痛じゃないんじゃない!?

急いで内科に行け、と言って電話を切り、翌日には総合病院に行く段取りになっていて、その翌日には入院となった。肺に水が溜まっていたとのこと。

 

たまげたが、割と良くある病気らしい。ただその原因は様々で、それによってはそっちの治療が必要になる。

入院して水を抜き、検査、治療、という2週間だったはずだ。多分。

父の話が要領を得ないので電話で先生と話をさせてもらったところ、恐らく感染症だということで、昨日最後の検査をし、退院へのGOサインが出たのである。

 

コロナの影響で、面会ができなかったのだ。

血糖値が高いから、食べ物の差し入れもダメ。

電話は決まった場所でしかできず、こちらからかけるのはためらわれる。

コミュニケーションの手段がないので、できるだけ手紙を書くようにした。

まぁ本人は元気そうだったし、なまじっか面会できたらしょっちゅう面会に行くことになっただろう。心配のいらない入院なら、これぐらいで良かったのかもしれない。私がやったのは、父に頼まれた鉢植えの世話1個分のみだ。何とか枯らせずにきた。

家に残したベランダの植木を見に一度家に上がったが、植木は日陰だったので問題なし、しかしあまりにも家が汚いので、掃除をした。

汚いところは超絶汚かったが、整理整頓は私よりできていた(笑)

 

これから迎えに行く。

花でも買って準備したかったところである。いつも思いつくだけで、実行に移せない。

部屋がきれいなのをサプライズとしてくれ。

 

父、戻る。