人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

みっ

ワンコを引き取ることが決まり、色々と動き出したのだ。

ネグレクト犬である、健康状態に衛生状態、しつけに情緒的な問題など、不安要素は多い。

病院と、しつけ教室のあるトリミングサロンの予約を入れる。

ワンコはフィラリア症に感染している。これは、蚊を通してうつる病気だ。

軽症で済むケースがほとんどと言うが、人間にも猫にもうつる。

そして、軽症で済まなかった場合、非常に厄介なことになるらしい。

なので猫たちも予防のため、病院へ行ってきたのだ。

ついでにワンコのことも、相談に乗ってもらった。

ワンコを引き取ってからは、治療をこの病院で引き継いでもらうのだ。

先生は、「じゃあカルテを作っておきますね。名前は?」と聞いてきた。

・・・名前。

あるよ。

「ミツコ」。

しまった、こんなに早く決断の日が来るとは思わなかった。どうしよう。

ミツコはミツコだ、ミツコには違いないが、普段は「みっちゃん」と呼ばれている。ミツコはみっちゃんなのである。先生に「ミツコちゃんは」などと言われたら、なんだかなまめかしくて嫌だ。私はみっちゃんと呼んでもらいたい。

しかし名前の欄に「みっちゃん」と記入すれば、「みっちゃんちゃん」になってしまうのではないか?

この病院では順番待ちを、動物の名前で常に表示している。それはみんな「ちゃん付け」になっていた。みっちゃんにちゃんをつけると、みっちゃんちゃんである。

となると、「みっちゃん」と表示させるには、名前は「みっ」になってしまう。

どうしたらいいものかと思ってはいたが、答えは出ていなかった。

「あのー、『ミツコ』なんですが『みっちゃん』と呼ばれています。」

と言うと、先生は「そうですか、じゃあみつこちゃんで。」と言って、「みつこ」と入力してしまった。

まぁ間違いではない。

みつこ。

ところで最近、飲食店のメニューに「丼ぶり」というのを見ることがあるが、それだと「どんぶりぶり」ではないのか?

でも「すた丼」は「すたどん」だから、「丼」は「どんぶり」じゃなくて「どん」なのか?

そういえば、すた丼の限定を食べておきたかったんだった。思い出せて良かった。

間に合えば、続きはグルメカテで。