毎朝、ブログの下書きをしながらコーヒーを飲むのが日課となっている。
母がコーヒー好きだったので、実家にいた若い頃から私もコーヒーを良く飲んでいた。
ブラックの苦いものが好きだったが、味覚障害になったあたりから苦みが辛くなってきて、今ではミルク入りのアイスコーヒーを飲んでいる。
なぜか冷やした方が飲みやすいのだ。邪道な飲み方だと思うが、もう舌も体力もコーヒーについて行かれん。
家でアイスコーヒーを飲むとなると、ひと手間必要となって来るものだ。
我が家ではコーヒーメーカーでホットコーヒーを作っていたので、これを冷やさなくてはならない。
氷を入れれば薄くなってしまうし、濃いめに作るのは不経済だ。
朝のブログ下書きに間に合うように、コーヒーを冷やす方法はないものか。
大きなペットボトルのアイスコーヒーを買ったこともあるが、美味しくなかった。
水出しをしていた頃もあったが、豆の粗さがどうとか意外と融通が利かず、面倒になってしまった。何より、出来上がるまでに時間が掛かるので、タイミングが悪いと飲めないという最悪の事態になってしまうのだ。
今やブログの下書きとコーヒーは、切り離せない関係になっている。お互いになくてはならないものだ。
どうしたらいいものか。急冷。
まずは地味に冷やす方法からである。流しに水を張り、その中にコーヒーのポットを入れる。
もっと早く冷やすには、氷だ。
どんどん溶けるぞもったいない、毎日これでは困る。保冷剤でどうだ。
悪くない。定着しかかったが、もっとスマートなものがあった。ペットボトルの氷だ。もともと保冷剤代わりに使っていたものだが、ちょうどいい。
結局これで定着した。
コーヒーポットを水に浸し、3本の凍ったペットボトルをくっつけるように入れる。
するとボトルの中の氷はすごい勢いで溶け始めるのだ。
キューなどと音を立てて、銀色の液体が動き出す。まるで生き物のようだ。
温度の上がった水と温度の低い水とがせめぎ合い、ペットボトルの中は騒ぎ始める。
ギュルギュル、コ、コ、コ、グイー、ポン!ペットボトルは実に様々な音を立てる。
だんだんとその営みは大きくなっていき、やがてペットボトルに張り付いていた氷はバコン!といって剥がれて回転する。時には大きく跳ね上がったりして、そんな時はとてもラッキーだったと感じてしまう。
こんなことも日課になってしまった。こんなんだから、何をやるにも時間が掛かるのである。
しかし日常に潤いは大切だ。
コーヒーは、良く冷えている。