バンド仲間が家に来ることになったのだ。
初めての方だ。
特別親しい訳でもないが、穏やかでおっとりとしたその人柄に惹かれ、夫婦で懐いている人である。
プロのマルチミュージシャンだ。
しかし驕ったところが全くなく、そのギャップが魅力にもなっている。
そんな彼が我が家に来るので、それなりに備えたいのだが・・・。
彼は糖尿病であった。
生活習慣病としての糖尿ではなくガチの病気の方で、もの凄く苦労をされた話がブログになっている。
今はいい薬や治療法ができ、普通に飲食しているとのこと。実際打ち上げでも何度も一緒になったことがある。
なので今回も「昼間っから飲みましょうグフフ」などと言っていたのだが・・・。
改善したとはいえ、少しは気を使った方がいいだろう。糖尿病の人向けのレシピなど、検索してみる。
「糖尿病のおじいちゃんに、美味しいものを食べさせてあげたい」。
おじいちゃん・・・。ちょっと違う気もするが、全く違うでもない気がする。
結果的にはどこのサイトでも、似たような答えであった。
肉、魚などの高タンパク質、油、炭水化物、野菜も糖質を含むもの、軒並みアウト。
もちろん程度問題だろうが、程度がわからん。
おすすめのメニューなどを見ると、刺身こんにゃく、青菜のおひたし、ひじきの煮ものなど。
さすがにこれでは、気を使いすぎて馬鹿にしているのかという感じである。褒め殺しみたいなEE:AEB2F
普通に居酒屋で一緒に飲み食いしていたのだ。いや、こっちが酔っている間にちゃんと自分でコントロールしていたのかもしれないが、後から薬でどうとでもなると言っていた。
とは言え、程度がわからん。
出されたけど食べる訳にはいかない、そんなものばかり並べられたら、彼はどうするだろうか。
可哀想になってきた。
いやいや、こんな風に考えることこそが、逆差別だ。彼は私などに比べたら、糖尿病のプロである。切磋琢磨してきたのだ、私などに負けはしない。
「心持ちヘルシー」をお出しする。
「心持ちヘルシー」で勝負をしようじゃないか。
ところで明日うちに来る目的は、打ち込みによるオリジナル作成のレクチャーである。
飲み会ではない。