ダンナ、休日。娘ぶー子、夏休み。
私は普通に午後から出勤だが、こうなると私も休日気分である。
気合を入れて夜更かししてしまった。
会社の仲間とネット上で別れたのは0時半ごろか、ダンナは1時を回ると「眠い」と布団に向かい、門限を破ったぶー子と2時半までゲームにつき合わせるが、彼女も「もう眠い」・・・から勘弁してください、的な感じに自室に戻っていった。
みんなだらしがないのー。
・・・ぽ子の睡眠時間がみんなより長いだけである。
しかしぽ子なりに寝不足はしているのだ。
そのサイクルが出来上がってきているようで、比較的早く起きることができた。
ダンナが庭に出たので私も観念してそれに続いたが、庭は凄惨な状況であった。
ガーデニングに着手したのはいつ頃だったか、毎日のように安い花を買いまくったが、暑さにやられ、ほとんど死に絶えていた。
悪い伝染病が蔓延していくが如く生気を失っていく庭を見るたびに私のテンションも下がり、水遣りの頻度が減っていく。
このクソ暑いのに水遣りが減るのだから、病の伝染はさらに加速する。
しまいには「もう見たくない」、そんな心境になり、ここまで来てしまった。
暑さに強い観葉と日陰に入れてあった寄せ植えを除いて、ほぼ全滅であった。
花の寿命もあっただろうが、種から育てていたコスモスがヘロヘロになっていたのでほとんどが私の責任だろう。
こういう終わり方は、以前飼っていた熱帯魚を思い出す。
私は犬や猫のように、「腹減ったぜ!」とアピールする動物以外は育てられないのかもしれない。
天気予報は夕方から雨だったが、空はまぁまぁ晴れている。
洗濯をしたかったのだが、と言うかしたくはないのだが、しなくてはならないという意味での「したかった」なのだが、降られるのは困る。
ホントに降るのかなぁというような空だったが、洗濯をしたくない気持ちが勝って、そのまま出勤した。
で、怒涛の雷雨である。
私より早く帰る奥様方が「洗濯物・・・」と嘆いていたが、彼女たちの退社時間の空はまだまだいい方であった。
実際「この程度なら干しときゃ良かった」と思ったぐらいである。
しかし5時、5時半、と私の退社時刻が迫るにつれ空の色は暗くなっていき、しまいには叩きつけるような雨がジャボジャボ降ってきたのだ。
「すげー雷が鳴ってるよ、グッティくんEE:AE478」
雷嫌いのグッティ氏に課長が面白そうに報告に来る。
「俺、帰れないっす。マジ、帰りませんから。」
肩に刺青の入った、無精ひげでハンターランク50を超える彼が答えた。可笑しい。
私は家が近いので濡れて帰ることにしたが、もう、雨ではない。シャワーだ。
すぐにスウェットはグッショリと重くなり、体が冷えてきた。
買い物をして帰るつもりだったが、諦めて家に直行だ。
道路は足首まで来るほどの水浸しで、うかつに自転車をこぐのをやめて止まると、地面についた足が浸かってしまう。
極力ノンストップでこぎ続けたが、水の下に何か得体の知れないものが潜んでいそうで怖かったぽ子である。
家に帰ると「具合が悪い」とダンナが伸びていた。
こりゃ今夜のステーキ定食もガレオス狩りも、もしかしたら明日の高尾山も中止か。
一番惜しいのはステーキだが、まぁ神様のなさることだ、良きリターンを待つとしよう。
という訳で、今夜は半額の惣菜の残り物と冷凍品だ。
慌てて冷凍庫に入れたビールは冷えただろうか。