考えると気持ちがかき乱されるので、早く死んでくれとまで思っていた父だったが、今こうしてまた普通に付き合うようになると、今度は心配で心配で仕方がない。
父という人間が変わった訳ではないが、独りぼっちになってしまったこと、歳を取ってしまったこと、母を亡くして悲しんでいるだろうことを考えるとどうにも心もとない。
父は、81歳。
糖尿と高血圧の傾向があるが、病院へ通ってそこそこ安定はしているみたいではある。
しかし十数年ぶりにまともに会話をしたが、「頭が回らない。」「気力がない。」、これ母がずっと言ってたセリフねEE:AEB64
あれをもう1回、繰り返すのかEE:AE4E6
次に来るのは足腰と歯で、次は「もうそろそろ死ぬのかもしれない」という抑うつか。
一人暮らしの年老いた親がいる人って、どうしてるんだろう??
いつか倒れて、そのまま死ぬんじゃないかと気が気でない。
毎日電話で生存確認するのも一つの方法だが、私達のような家族の場合、あまり密着すると衝突するリスクがある。用もないのに毎日では、さすがに鬱陶しいだろう。
また忙しい中、「会いたい」と言うのを断るのもしんどい。
LINEかネットが使えれば、好きな時に自由にコミュニケーションが取れていいんだけどなぁ・・・。
メールも覚えられないというから、難しそうである。
恥ずかしながら、父の日に交換ノートを作って渡したのだ。
毎回これを渡すまでは死ねないんだぞEE:AEB30
母はとんでもない置き土産をしていったよEE:AEB87
頭が痛いが、実は感謝している。
死んで欲しい人間が死んでくれるなら、私は痛くも痒くもなかった。
重いものを背負い込んでしまったけど、これはとても大切なものだと気がついた。
大切だから、重いのだ。
「ありがとう、お疲れ様でした」と言って送り出せること。
その機会をこうして作ってくれた母に、感謝したい。