人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

制圧された家

今年ももうすぐ終わろうとしている。

年末と言えば大掃除だが、この調子じゃ今年もやらないだろう。

結婚歴=大掃除しない歴である。

普段から綺麗にしていればいいだけの話だ。

それには間違いはないと思うのだが、「普段」に間違いがある。

大掃除どころではない。普通の掃除が大掃除なのである。

とにかくある1ヶ所を片づけようと思うと、片づける先がない。

そんな場所だらけなので、ゴチャゴチャ散らかりっぱなしなのである。

たまには本腰入れてやろうとは思う。

それでも負ける。

圧倒的に散らかり方の方が強いのである。なす術もない。

原因は、「捨てられない」、ほぼこれひとつと言っていい。

まだ使えるものを、捨てることができないのである。

使い切っていないノート、新品同様のタオル、ハンカチ、いつかやろうと思っているゲーム、便利だと思って買ったけど意外と使えなかったもの。

一方、物は増える。

増えた分、処分しなければ、収納しきれなくなって当たり前だ。

もう「処分する」、これ以外に部屋が片付く方法はない。

お金もかからない、私の意志一つである。

それなのに。

もうこれは何度もぶち当たって来た問題であった。

そのたび私は捨てずに済む処分の方法を考え出した。

絵葉書は出して消費する。

コードを含む古い電子機器は、ハードオフへ。

古本の「古」のレベルを下げる。

切手は収納、写真は整理して貼る。

こまごましたものはバザーにまとめて出す、そのための専用段ボールも設置した。

もう行き先はほとんど決まっているのである。

やれよ。

なんだよ、もういいところまで行ってるじゃないか。なのに、なぜ動けない?

その圧倒的な量に、ウンザリしているのである。

どれも長い時間をかけて同時進行し、そのまま停滞している状態だ。

「力を合わせろ」などと言って、小さな力も集結すれば大きくなるみたいな表現をするが、それを奴らがやっているのである、私に向かって。

不要品が力を合わせて私に対抗している。

私はどこから手をつけたらいいのか、分からない。

その間にも、物は増える。やつらの仲間が増えていくのである。

このような「片づけ」的な掃除も然り、「クリーンアップ」の方にも同じ現象が起こっている。

風呂場を掃除すれば、トイレが汚れている。

トイレに全力を注げばキッチンが汚くなっている。

こちらは同時進行ではなく、ひとつひとつ徹底的にやるので、常に綺麗なのは1ヶ所という状態である。

てやんでぇ、大掃除どころじゃないっつーの今年もEE:AEB64

どっから動かしたらいいやら、家じゅう見たくないものだらけである。